3月31日、フジテレビのお昼の顔「笑っていいとも!」が8054回目でついにラストを迎えた。最終回の平均視聴率は16.3%で、番組最後、タモリの「明日も見てくれるかな?」のいつものかけ声に出演者と観客が「いいとも!」と応えるシーンで瞬間最高視聴率18.4%を記録した。
最後の“テレフォンショッキング”のゲストはビートたけし。たけしは、「ゴーストライターが書いた」など、たけしらしい独特の表現で番組とタモリを賞賛(?)する表彰状を長々と読み上げ、さらにタモリとデビュー当時のエピソードを披露するなど、貴重なトークで大いに盛り上げた。
番組終盤では、各曜日レギュラーを代表して火曜・中居正広、水曜・太田光、木曜・笑福亭鶴瓶、金曜・関根勤が登場。月曜代表・香取慎吾を含め5人で“曜日対抗選手権”を行い、宙につられた風船を一番早く割った金曜・関根が優勝した。割られた風船の中からは各曜日担当の直筆メッセージが垂れ下がり、「タモリさん」「32年間」「本当に」「お疲れ様でした」「そしてありがとう」という文面にタモリも照れ笑いをする一幕も。
また、'02年4月5日に放送5000回を迎えた時に、「ギネス世界記録(R)」にタモリが「生放送単独司会世界記録」として記されたが、あらためて最終回放送までの数字“8001回”がギネス世界記録に認定されることに。さらに、“放送回数8054回”という数字自体も「同一チャンネルによる生放送バラエティ番組の最多エピソード数」として新たにギネス世界記録に認定され、番組内で表彰された。
そして同日夜8時~11時14分まで放送された「笑っていいとも!グランドフィナーレ感謝の超特大号」では平均視聴率28.1%という高視聴率を獲得。番組ラストに、これまで一切自身のことを語らなかったタモリのスピーチが始まると視聴率も30%の大台に乗り、出演者全員による「ウキウキWatching」の大合唱で瞬間最高視聴率33.4%をマークした(23時10分。視聴率はすべてビデオリサーチ調べ。関東地区)。
番組ではタモリを中心に歴代レギュラーから現レギュラー出演者陣、そして中継ではタモリ憧れの人・吉永小百合が登場。明石家さんま、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるずといった豪華な面々が、“いいともらしい”生放送ならではのはちゃめちゃな“笑い”と、それぞれの思いの詰まったトークを展開。また、SMAPが登場し、タモリを囲んで「ありがとう」を歌い、スタジオに集まった皆がタモリへの感謝の意を述べた。
最後のタモリのスピーチでは、「明日(4月1日)もここアルタに来て私物を片付けないといけない」と言い、皆を笑わせつつ、「3カ月か半年で終わると思っていたのが、32年間続いた。生意気にやっていた自分に、視聴者の皆さんからたくさんの“価値”をつけていただいた。きょうここで皆さんに直接お礼をいう機会をいただけたことを感謝します。32年間ありがとうございました。お世話になりました」と締めくくった。
「感謝の超特大号」というタイトル通り、タモリを筆頭に出演者、スタッフ一同の感謝の気持ちが詰まった番組は、テレビ史にも視聴者の記憶にも残るものとなった。
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