倉庫丸ごと買い取って丸儲け!? 全米大ヒット番組「ストレージ・ウォーズ」に潜入!

2014/04/06 10:00 配信

芸能一般

米国・ロサンゼルスにある倉庫が舞台のリアルドキュメンタリー「ストレージ・ウォーズ」(C)2014 A&E Television Networks. All rights reserved.

CS放送・ヒストリーチャンネルで4月7日(月)から、米国発リアルドキュメンタリー「ストレージ・ウォーズ~倉庫まるごと買取ります!~」が日本初放送される。

米国で'10年に放送がスタートし、シーズン2の初回放送では510万人が視聴したという同番組は、現在はシーズン5が放送され全米で大ヒット中。カリフォルニア州では賃料を3カ月間滞納したレンタル倉庫を競売人が丸ごとオークションに掛けることができ、番組ではその倉庫の中身を吟味してバイヤーたちが値を付け、倉庫を丸ごと買い取る。だが、そのオークションのルールは独特で、ルール1・倉庫の中身を見ることができるのはわずか5分、ルール2・倉庫の中には入れず入り口から見るだけ、ルール3・倉庫の中身に触れてはいけない…というもの。

高価な電化製品の箱があっても中身がなかったり、ガラクタの山に見えても奥にお宝が隠れていたり…。ギャンブル性が高いオークションだけに、倉庫をいくらで買い取り、中身にどれほどの価値が付くのか、視聴者もバイヤーと一緒になって楽しめる。

この度、3月某日にロサンゼルスを訪れ、オークション現場に潜入取材。オークション前には、番組のファンとの交流があったり、出演者の一人がドーナツを配ったりと和やかなムード。オークションには一般人も参加することができ、レギュラーメンバーのバイヤーに加え30名ほどが集まった。

最初はやや小さめの室内倉庫へ。倉庫の鍵が切られシャッターが開けられると、バイヤーたちが順に倉庫の中をのぞいていく。他のバイヤーが見ている間に、パートナー同士でいくらの値を付けるか小声で相談したり、他の人を動揺させるため(?)に大声を出したりと、ややピリピリした空気が漂う。

倉庫の中身は“使い古したマッサージチェア、古本など”(→落札額460ドル)や“宝箱風のボックス、スロットマシーンなど”(→落札額1460ドル)といった感じだ(本国で未放送のため、実際にいくらの価値があるのかは残念ながら現時点では明かせない)。

今回は特別に編集部員も倉庫をのぞかせてもらった。素人目には「日本で中古品買い取り業者に持っていっても、数千円で買い取られそうだな…」と思えるようなガラクタばかりに見えたが、バイヤーたちは数万円以上の価値を見いだしていた。

コレクションのためにオークションに参加しているダレル&ブランドン・シーツ親子に目利きの秘訣を聞くと、ブランドンは「倉庫を全体的に眺めながら所有者はどんな人物なのか、想像をふくらませます」、ダレルは「倉庫の鍵の古さ、倉庫内に埃がたまっているか、搬入に引っ越し業者を使うだけのお金をかけているか、というのを見ていますね。成功に必要なのは、『素早さ』『行動力』『直感を信じること』だと考えています」と答えてくれた。

次に、車が入るくらいの大きさの倉庫へ。倉庫の中身は“古着、冷蔵庫、棚など”(→落札額4600ドル)や“日産の赤い車、フェンスなど”(→落札額1575ドル)といったもの。なんと車が入っていたのだ。かなり年季が入っているが、腐っても車。だが、「これはきょう一番高い値が付くのでは…?」との編集部員の予想とは裏腹に、落札額は伸びず。まさに“ギャンブル”といわれるほどの難しさが表れていた。

そんな中、リサイクルショップを経営しているジャロッド・シュルツ&ブランディ・パッサンテ夫婦は、人生で最初に獲得した倉庫で大当たりしたという。ジャロッドは「最初の倉庫は325ドルで落札して、ガラクタしかないように見えたんだけど、一番奥にあった金庫の中にジュエリーや現金が入っていて、約6000ドルになりました。それ以来、オークションでは毎回そのときの自分に勝つところをイメージします」、ブランディは「毎回そう上手くはいかなくて、当たりと外れが半々なんですけどね」と、それぞれ大当たりについて明かした。また、二人は熱くなるあまりカメラの前で夫婦げんかをしてしまうこともあるが、そんなリアルな人間ドラマも番組の見どころで、ジャンロッドは「オークションが終わったらけんかはやめようと決めました。オークション現場を出るときには切り替えないと、いつかお互いを殺し合うことになりますからね(笑)」と語った。

さらに、築地の競りを連想させるほどの早口でオークションを仕切るダン&ローラ・ドットソン夫妻のローラは、番組の魅力を「キャラクターですね。登場人物は生身の人間で、そこには本物の人生があり、本物の競争がある。だから視聴者は共感を覚えることができるんです」と語る。ダンも同調し、「これは登場人物で成り立っている番組。でも、中身の分からない箱の登場にも興味を持ってもらえるはずです!」とアピールした。

番組のまとめ役のダン&ローラ・ドットソン夫妻を筆頭に、濃いメンバーが繰り広げる白熱の人間ドラマと見る側もドキドキのお宝発掘、二つの面から番組を楽しめそうだ。