4月5日(土)から上演される舞台「金閣寺」の初日開幕直前会見が4月4日に東京・赤坂ACTシアターで行われ、出演者の柳楽優弥、水橋研二、水田航生、市川由衣、演出家・宮本亜門が登場した。
舞台「金閣寺」は三島由紀夫の小説「金閣寺」が原作となっており、宮本が演出を担当している作品。寺の子として生まれ、生来の吃音から疎外感に悩まされてきた柳楽演じる主人公・溝口、下肢に障害を抱えながらも不敵に溝口を挑発する水橋演じる柏木、そして溝口とは寺の同朋で、明るさの裏で自らの死を選ぶ水田演じる鶴川を通して、現代の若者にも通じる閉塞感を描き出している。
主人公を演じる柳楽は、「溝口という役はとても難しいですが、稽古中に亜門さんから叱咤されながら溝口に近づけてきました。明日の初日からしっかりと挑んでいきたいと思います」とあいさつ。続けて、「稽古に入る前は吃音症を意識してたんですけど、稽古が始まってからは溝口の内面を大事にしなきゃいけないということを感じました」と、苦悩する溝口を演じる上で意識が変わったことを告白した。
さらに、今回の舞台出演にあたり京都の寺で修行をしたという柳楽に、報道陣からその経験が役作りに生かされた部分はあるかとの質問が。「たまたま入山した日に(水田演じる)鶴川みたいな人も入山されてて、その人に会えたのがうれしかったです」と回答した柳楽に対し、宮本が「それがどう生かされてるんだよ(笑)」というツッコみを入れ、笑いが起きる一幕も。それを受けた柳楽は、焦りを見せながらも「(修行中に)座禅を組んだんですけど、25分間3セットの座禅が結構きつかったんで、その経験が(役作りに)影響しています!」と語った。
最後に柳楽は「周りのキャストの方に支えながら、『自分の代表作にする!』という強い気持ちでやりたいと思います!」と舞台への意気込みを語り、宮本からも「代表作になると思いますよ!」と太鼓判を押され、笑顔で会見を終えた。
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