おいしい役が回ってきた! ロバート・秋山が“変態クソ野郎”を熱演!!

2014/04/17 05:00 配信

ドラマ 映画

変態タクシー運転手・諸星を演じるロバート・秋山竜次

スマートフォン向け定額制動画配信サービス「dビデオ powered by BeeTV」及び「BeeTV」が、「闇金ウシジマくん」の新作オリジナルドラマを配信中。

同作品は、超暴利の闇金融業者・丑嶋馨の日常と、そこに訪れる客のさまざまな人間模様を描いた累計750万部突破の大人気コミックで、TBSほかで放送した山田孝之主演のドラマや、'12年に公開した映画でも人気を博し、5月16日(金)には劇場版Part2が公開される。

「dビデオ」のオリジナルドラマでは、原作の中でも人気エピソード「スーパータクシーくん編」をドラマや映画シリーズと同じキャスト&スタッフで制作。変態タクシー運転手が自分の欲望の赴くままに借金を重ね、追い詰められたあげくに最も醜い選択を迫られる姿を描く。

今回、タクシー運転手の諸星を演じるロバート・秋山竜次にインタビューを行い、作品への思いや見どころについて語ってもらった。

――諸星役が決まったときの心境は?

「おいしい役が回って来たな」と(笑)。諸星は最高にクセのある変態なので、この役ができることがものすごくうれしかったです。(原作の諸星が)ちょっと肌の色が黒いというのも「ぴったりじゃないか!!」って! 今、推している芸の「体物まね」のために肌を焼いたりしているので、裸になれるシーンがあるっていうのはやっぱりうれしいですよね(笑)。

――キャッラクターコントの旗手である秋山さんにとってはもってこいの役?

そうですね。アイドルオタク、ゲームオタクといったクセのあるキャラクターが多いのですが、その中でもこんなストレートな変態役はやったことがなかったので。

――役作りは?

原作の諸星はかなりナルシストなんです。だから、僕が見た中で「どんな奴がいたかな?」と探って、自分のなりの諸星を作りました。コントでやっているような、ただただテンションが高い奴ではなくて、こういう人ってあんまりテンションを上げ過ぎないんですよね。特に諸星は、大きな物を背負っていて、ただの変態というわけではないんです。時に不安になったりするシーンもあるので、そういうところはちゃんと演技を頑張らなければいけないなと思って撮影に臨みました。

――役作りの方法は、コントのキャラを作る時と同じですか?

テンションを上げたりする部分は似ていますね。ただ、コントでやるキャラクターは人間的なドラマがないので、ただ変な奴をやって、ぶっちぎっていくという感じですが、諸星には人生的な背景がある。そういう部分では、今までと違いますね。

――諸星の人柄についての感想は?

僕も変態といえば変態ですが、諸星はクソ野郎ですよね(笑)。人生を左右する岐路がやって来るたびに、ことごとく選択ミスをする。それでも憎めないところがあるというのが、彼のいい部分でもあるのですが…。普通だったら見放されてしまうはずなのに、どこか愛嬌(あいきょう)があるというか人間ぽいというか。やっぱり自分の欲望に一直線だからなのかなぁ。

――ご自身の中で、欲望に一直線という部分はありますか?

ムラムラ来たら、すぐ風俗に行きますね(笑)。カミさんもいるから(浮気など)ややこしいことは嫌なので、とりあえず真っ先に行きます。他のところでは遊びません!! その代わり引くほど行きますけどね(笑)。

――奥さんにはバレない?

何回かバレましたよ。「ロケだけなのに、なんでそんなに襟足が濡れてんだ」と(笑)。以前オフの日に、急な仕事が入ったことにして風俗に行ったら、そこの駐車場で車の中に鍵を入れたままロックしてしまっていたんです。家にスペアキーを取りに帰ると、嫁も外出ついでに一緒に行くと言いだして、付いて来たんですよ。「なんでここに止めてあるの?」と聞かれたので、何とかごまかそうと「すぐそこでラジオのイベントがあって、特設ステージがあった」って言い訳したんですが、「なんでこんなところでイベントやってんの!? どんなラジオだよ!」って言われたことがありました。性が絡んだ2択で、性が勝っちゃう時というのがありますよねぇ(しみじみ)。諸星の気持ちもちょっと分かる…(笑)。

――諸星とは違う部分は?

諸星は、法に触れることまでしてしまうほど若い子が好きですが、僕は真逆。僕の場合、法から遠い世代が好きなので。“遠ければ遠いほど好き”っていう(笑)。だから、諸星が10代の女の子に6万円も払うなんて全然わかんないです! あとは、会社の同僚を簡単に裏切るところは「どうなの?」と思いますね。優先順位を間違えているというか、簡単に周りの人を売ってしまうというのは、演じていても嫌だなと思いました。人生いろいろあると思いますが、見ていただくと「すがすがしい世界で生きたいな」と感じていただけるんじゃないかな。

――ダメ人間が出てくる「闇金ウシジマくん」ですが、周りの人のダメエピソードを教えてください。

ロバートとしてビートたけしさんの賞をいただいたときに、仕事の都合で僕が授賞式に出席できなかったんです。前日に、相方2人が「何をやったらいいんだろう…」と不安がっていたんですが、「芸人が2人いるんだから、何かしらできるだろ!」って思っていたんですよ。後日、2人が何をやったのかマネジャーに確認したら、「体物まね」をやると言って、僕の等身大のパネルを持って行って、そのパネルの上に梅宮辰夫さんの顔のパネルを載せてたみたいなんです。パネルの上にパネルって…。何をそんなシュールなことやってんだ!

――視聴者の方にメッセージをお願いします。

諸星は、なかなかいない潔い変態野郎ですが、“変態”の裏にすごくかわいらしい部分もありますので、ぜひそこを見ていただきですね。あと、作品の中に登場する“諸星ダンス”にもご注目ください!