NHK総合で4月19日(土)から放送が始まる土曜ドラマ「ロング・グッドバイ」の試写会と会見が行われ、出演する浅野忠信、綾野剛、小雪、冨永愛と、脚本の渡辺あや氏が登場した。
本作はハードボイルドの傑作と呼ばれ、フィリップ・マーロウという名探偵を世に送り出したレイモンド・チャンドラーの同名小説を日本に舞台を移し変えドラマ化したもの。舞台は戦後復興から豊かさ時代への転換期にある'50年代半ばの東京。人々の価値観が大きく変化していく激流の中、流されず、失わずに真に正しい道を生きていく探偵・増沢磐二を浅野が演じる。浅野はデビューから25年目にして連続ドラマ初主演を果たす。
浅野は本作の感想を「いつもは映画で仕事をさせていただくことが多いので、初めてドラマで主役をやらせていただいてビックリしたのが、続きがあるんだということです。今は2話を早く見たいですね。 2話を見たいという気持ちにさせてくれた1話にすごく感動しました」と手ごたえを感じた様子。さらに、「NHKのドラマは久し振りなんですけど、最初のNHKドラマは『春の一族』('93年)という緒形拳さんが主演のドラマで、その時に緒形さんにかわいがっていただきました。こうして久し振りにNHKドラマに出させていただいた時に、緒形さんに感謝している自分がいました。NHKのドラマに出させてもらったことが本当にうれしいです」と思い出を語り、喜びの気持ちを表した。
磐二の友人・保を演じる綾野は「なかなか日本のドラマではできない方法で表現されている作品だと思います。原作とは全然違った方向性で渡辺さんが脚本を書いている、血のにじむような時間だったと思います」と感想を。浅野との共演について「浅野さんと一緒のシーンが圧倒的に多かったです。とにかく浅野さんが格好いいので、特別役作りをする必要がありませんでした。出来上がったものを見たら、やっぱりすごく格好いい。男も女もどっちも惚れさせる格好良さです」と浅野の魅力をアピールした。
また、浅野は磐二のハードボイルドな雰囲気を出す工夫について「子供と言葉を交わすシーンとか、一人で何かしているシーンがすごく重要だと思いまして、普通の磐二と違う側面が表現できればその魅力を感じてもらえると思いました。ただ事件を追うだけじゃない、人間味あふれる磐二の雰囲気を意識しました」と語る。さらに、先日ツイッターで披露した女装姿をネット上で話題になったことを聞かれると「見ている方には(浅野は)ただ格好いいだけじゃない、オカマでもあるんだと(笑)。あのツイッターはアプリでやってもらった盛り髪ヘアーが非常に面白くてアップしたら、すごく評判になりました。どんどんぼくをYahooニュースに出してくれればいいのに(笑)」と真相を明かし、笑いを誘った。
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