無口過ぎる監督・劇団ひとりに、大泉洋&柴咲コウがダメ出し!?

2014/04/14 22:08 配信

映画

舞台あいさつの登壇した柴咲コウ、劇団ひとり、大泉洋(写真左から)

劇団ひとりの初監督作品となる映画「青天の霹靂(へきれき)」(5月24日土曜日公開)のプレミア試写会が、4月14日に都内で行われ、舞台あいさつに大泉洋、柴咲コウ、劇団ひとりが登壇した。

同作品は、劇団ひとりの2作目となる同名小説を映画化したもので、主演に大泉、ヒロインに柴咲を迎えてつむぐ笑いと一粒の涙の物語。劇団ひとりは脚本、出演に加え、初めて監督に挑戦。母に捨てられ、父に先立たれた売れないマジシャンの轟晴夫(大泉)は、自分の惨めさに人生を諦めかけていた。そんなある日、青天から放たれた雷に打たれて40年前にタイムスリップする。そこで晴夫は、若き日の父親・正太郎(劇団ひとり)と母親・花村悦子(柴咲)と出会い、自らの出生の秘密を知ることに…といったストーリー。

初めて監督を務めた劇団ひとりは「初監督ということで、役者の方々、スタッフの方々が全力でサポートしてくださって、どうにか作品ができあがりました。あらためて、大泉洋という役者の素晴らしさ、柴咲さんのかわいらしさの中にある強さを表した表現力というものを感じました。そして、劇団ひとりという役者も素晴らしかったですね。もっと売れるべきなんじゃないかな(笑)」とあいさつし、笑いを誘った。

また、「今回は出る方もやっているので、自分に対して『本当に気持ちのいい芝居してんな』って感じていても、他の役者さんにNGを出したりもしているので、大泉さんやメークさんに『いまの僕、大丈夫でした?』って気を使いながら、いちいちエクスキューズをとってました」と監督ならではの苦労を告白。

そんな劇団ひとりの監督ぶりについて、大泉は「(劇団ひとりは)すごくシャイな方で、最初は全然しゃべってくれなくて『僕のことをオファーしたくせに、僕のこと嫌いなのかな』って思っていました(笑)。でも、すごく合理的な方で過不足なく撮っていく監督でしたね」と明かすと、柴咲も「初めての映画を撮るという監督さんとは、出る側も多少不安感があるのですが、撮影が始まってすぐに不安が払拭されました。無駄がなくて、感情の演出も素晴らしかったし、分かりやすかった。超スーパー監督だったと思います。ただひとつ、すっごく人見知りで雑談が一切なかった…(笑)」と賛同し、無口過ぎる監督を告発。そんな2人の告発に劇団ひとりは「本当はもっとしゃべりたかったんですけど、緊張しちゃって…」と赤面していた。

最後に3人は「最初で最後の監督業だと思って、一分一秒こだわって作りましたので、きょう見てよかったら友人やご家族に薦めていただけたらと思います」(劇団ひとり)、「自分が出ている作品というのは、なかなか客観的に見ることが難しいのですが、この作品は泣いちゃいました。人と人とのつながりの気持ちを共感していただけたらと思います」(柴咲)、「わたしもこの映画を見て泣いてしまいました。映画の中で泣いている自分と同じタイミングで泣いている自分がいるという…(苦笑)。見終わった後、両親と話したくなったり、お子さんのいる方は子供を抱きしめたくなる映画だと思います」(大泉)とそれぞれアピールした。