4月27日、ジャンフランコ・ロージ監督と想田和弘監督によるトークセッションが、都内で開催中の「イタリア映画祭2014」にて行われた。「イタリア映画祭2014」は'01年春から始まり、ことしで14回目。'12年以降にイタリアで製作された日本未公開の新作14本を上映する。
この日、'13年のベネチア国際映画祭で、ベルナルド・ベルトルッチや坂本龍一ら審査員から満場一致の絶賛を浴び、金獅子賞を受賞したジャンフランコ・ロージ監督の「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」が特別上映。同作はローマを囲む環状線の高速道路GRAを舞台に、環状線に沿って暮らす人々の物語を叙情的に描いたドキュメンタリー。
トークセッションでは、「選挙」「演劇1・2」などドキュメンタリーを得意とする想田監督とジャンフランコ・ロージ監督が、双方のドキュメンタリー観や撮影の方法などについて語り合った。
「ローマ環状線、めぐりゆく人生たち」を見た想田監督は、「言語化しにくい映画で後からじわじわ心に効いてくる。(観賞後は)忘れられなくてずっと考えてしまう」と感想を。それを聞いたジャンフランコ・ロージ監督は「次の映画は一緒に撮りませんか?」と提案。すると「たぶん意見が合わないと思う」と、想田監督が笑顔で答えると会場中から笑いが起こった。
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