WOWOWプライムで5月9日(金)に放送される「ノンフィクションW 萩本欽一 73歳 覚悟の舞台へ~『THE LAST ほめんな ほれんな とめんな』完全密着~」(夜10:00-10:50)のナレーションを務める柳葉敏郎が、都内のスタジオで収録後、取材陣のインタビューに応じた。
同番組は、日本を代表するコメディアン・萩本欽一が大きな舞台への出演を最後にするという覚悟で挑んだ、ことし3月の明治座公演「THE LAST ほめんな ほれんな とめんな」の稽古から千秋楽までの120日間に密着するドキュメンタリー。ことし73歳になる萩本がこだわり続ける笑いの神髄や最後の大舞台への覚悟と強烈な思いに迫る。
'83年から'85年まで放送されたバラエティー「欽ドン!良い子悪い子普通の子おまけの子」(フジテレビ系)で萩本と共演した柳葉。今回、ナレーションに抜てきされ、「お話をいただいたとき、何の迷いもなかった。僕がお手伝いできることは、これくらいしかないのかなという、自分に対する情けなさもありました。できる限りのことはさせてもらおうかなという気持ちでした」と感慨深げ。
また、収録を終えて「(萩本さんと)ご一緒させていただいた時間が自分の経験の中にもありますので、それをダブらせながらやりました。大将(萩本)の気持ちや、今回の芝居に携わった役者さんたちの気持ちを自分なりに解釈しながら、楽しくできました。演出の仕方や、お芝居、コント、お笑いというものに関わっていく大将の姿が全然変わっていなくて、うれしかったですね」と顔をほころばせた。
一方、「欽ドン!良い子悪い子普通の子おまけの子」について「『欽ドン!』は本当に嫌だったんですよ。やりたくなかった(笑)」と明かし、「ただ、そのやりたくなかった気持ちの中で、一緒の時間を過ごさせてもらったからこそ、萩原欽一という存在感の大きさを目の当たりにさせられました。逆に、同調してお笑いという世界に興味があったら、その感情は生まれなかったかもしれないですね。僕にはできないという卑屈な思いの中で1年半を過ごしたので、その中で教えてもらったことは強烈に残っているんですよ。それこそ“間”なんですよ。体を使って表現する“間”。俺にとって、萩本欽一さんとの縁は宝物です」としみじみと語った。「欽ドン!―」が終わって打ち上げの焼肉店で、萩本の隣に座った柳葉は「これでお前は一人でやっていける。戻ってくるなよ」と言葉をかけられたという。「そう言ってもらったことで、この世界で成功することが恩返しかなって思ってやってきました」と萩本への感謝の気持ちをあらわにした。
最後に、自身にとって“大将”という存在である萩本について「萩本さんは、魔物です(笑)。何をどう抵抗してもかなわない。魔法使いとは違うんですよ、魔物なんです。だから怖いんですよ(笑)。正直、好きにはなれません(笑)」と吐露し、「何を考えているのか分からないんです。同じ時間を過ごすことで、何かを感じちゃうんですよ。今回の本編を見ても、やっぱり変わっていなくて怖いです。(明治座公演で共演している)的場浩司くんとか、(田中)美佐子姉の気持ちがすごく分かります(笑)。大将がいろんなことを(本番の)舞台上で試すんですよ。仕事が理屈じゃないんです。お笑いというものに対しての貪欲さがすごいですね」と、あらためて萩本の偉大さを実感した様子だった。
「ノンフィクションW 萩本欽一 73歳 覚悟の舞台へ~『THE LAST ほめんな ほれんな とめんな』完全密着~」放送の翌日5月10日(土)は、WOWOWライブにて「欽ちゃん奮闘公演 THE LAST ほめんな ほれんな とめんな 萩本欽一・大爆笑ステージ in 明治座」(夜8:00-10:30)をオンエアする。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)