NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」で、田中哲司演じる有岡城主・荒木村重の正室で、絶世の美女といわれるだしを演じる桐谷美玲にインタビュー。役どころや、作品への思いなどを聞いた。
だしは夫・村重とともに官兵衛(岡田准一)と親交を深めていたが、突然、村重が信長(江口洋介)に謀反を起こし、説得に来た官兵衛を牢に閉じ込めてしまう。一年にわたる過酷な幽閉生活は、官兵衛を絶望の淵に追いやるが、献身的なだしの存在が官兵衛の生きる希望となっていく。
――絶世の美女・だしを演じた感想は?
“絶世の美女”というところには戸惑いがあるんですが、だしは見た目の美しさというより、心の持ち方や、所作やしぐさなど内面的なところも含めて美しい人だったんじゃないかなと思います。そういうところもしっかり演じていけたら。
――だしの魅力はどんなところだと思いますか?
見た目もあると思いますが、それ以上に賢い人なんだと思いました。意志の強い女性で、現代の私にとってもすてきな女性だと感じられます。それでいて夫の村重さんのことはすごく立てていて、女性としてとてもいいですよね。
――初めての時代劇で苦労したことは?
最初に始まったころは、普通に歩くことも難しくて、すり足で体をなるべく揺らさずに歩かなければならず、立ったり座ったりという動作も普段とは違う動作なので、すごく大変でした。おじぎの仕方も先生に教えていただきながらやっています。
――夫・村重の魅力はどのようなところだと思いますか?
豪快で、守ってくれるような存在だと感じました。だしに対しての思いをストレートに伝えてくれていますし、大人だけどはしゃいでかわいらしいところとか、だしにすがってくるような弱い一面も合わせ持つところが村重の魅力だと思います。
――桐谷さん自身は村重のようなタイプはどうですか?
引っ張ってくれるような人が好きなので、すごくいいなって思います(笑)。
――幽閉された官兵衛に対するだしの気持ちはどのようなものだったと思いますか?
だしは、とにかく自分が書いてしまった手紙がもとで官兵衛が幽閉されてしまったことに責任を感じているので、村重の目を盗んででも助けたいという気持ちを強く持っている。そうした行動が生きる希望になったんだと思うので、そこは献身的に支えていけるよう演じたい。
――最終的に織田軍に捕われ、処刑されてしまうだしは悲劇の女性だと思いますか?
最期は悲劇といわれれば悲劇かもしれませんが、それはだしが精いっぱい生きた結果なのかな。多分逃げることもできたけれど、逃げなかったのは、だしの強さだったんだと思います。
――最後に、村重を演じる田中哲司さんとのエピソードを教えてください。
赤ちゃんを抱くシーンで、赤ちゃんに慣れてないから「不器用でいいですよね」と監督に確認していました(笑)。でも、実際に赤ちゃんを抱くとふにゃっとお父さんの笑顔になるのが、すごくすてきでした(笑)。
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