NHK BSプレミアムで5月25日(日)からスタートするドラマ「プラトニック」の第1回の完成試写会が行われ、出演の中山美穂、堂本剛、脚本家の野島伸司が登場した。
本作は、心臓疾患を抱える娘をもつシングルマザー・沙良(中山)が、インターネットのサイトで知り合った、自らの心臓を譲りたいと申し出るミステリアスな青年(堂本)に恋心を抱いてしまう物語。運命的な出会いから始まる“究極の愛”を描いていく。
連続ドラマの出演が約12年ぶりとなる中山は「久々で最初は感覚が戻らなくて大変だったんですが、今はテーマが深刻なドラマなので役柄が難しいなと思いながら演じています。今も撮影中なので頭の中がせりふでいっぱいです」と笑顔を見せた。また、中山は役作りで髪を切ったというものの「今回の役は全然分からない」と断言。「みんな自分自身のことは分からないと思うんです。分かっていたら演じられないこともあるから、あえて分からないまま演じられればいいと思います」とコメント。
堂本も「野島さんとは20年ぶりにご一緒させていただくということで('94年のTBS系「人間・失格」のこと)、お話いただいたときには興奮しました」と喜びを見せるものの、役作りに少し苦労している様子。「せりふの言い回しが硬めな言葉が多いので、カットがかかった瞬間に(普段通りの)関西弁丸出しでガス抜きをしております」と明かした。
一方、野島は2人に絶対的な信頼を持っているよう。「美穂ちゃんは僕の中ではナンバーワン女優だと思っています。どんな種類の人の心にも届くようなお芝居をするんですね。主演女優として彼女より心強い人はいない」と太鼓判を押す。さらに「剛に関しては20年前のオーディションの時から覚えています。その時も周りとは突き抜けてレベルが違いました。他が色褪せてしまう輝きをその当時から持っていました」と絶賛。2人にダメもとで出演依頼したという野島は「(出演が決まり)もし未開の地に誰か2人連れていけるならこの2人だ、というくらいの安心感です。出来上がった画面を見て、『この2人、一見恋愛しそうにないよな』っていう雰囲気も好感が持てました。脚本だけでは表しきれない部分をこの2人なら埋めてくれるんじゃないかと信じています」と熱弁した。
これを受けて堂本は「埋める気はあるんですが、野島さんは(気分屋といわれている)AB型に対しての信用があまりないみたいなんですよ(笑)。でも僕は20歳の時に血液検査をしたらB型からAB型になったタイプのAB型なんで大丈夫です。僕が埋めるべきところは全力で埋めようと思っています。そしてAB型の印象を変えたいと思います」と、野島の顔をのぞいて笑顔を見せた。また、「十人十色という言葉が合うドラマだと思います。見ていただく方にいろんな答えを与える作品です。自分らしく自分なりに、恋とか愛とか命を考えながら青年という役を一生懸命演じたいと思います」と力強くアピールした。
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