“家でコソ練しました!”「アンパンマン」で声優初挑戦の井上真央が苦労を語る!!

2014/05/20 18:43 配信

映画

映画「それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い」のゲストキャラクター・りんごぼうやの声を演じる井上真央(中央)と、アンパンマン(左)、ばいきんまん(右)

7月5日(土)から公開される映画「それいけ!アンパンマン りんごぼうやと みんなの願い」の制作会見が5月20日に東京・汐留の日本テレビで行われ、りんごぼうや役で初声優を務めた井上真央が登場した。

本作は、昨年10月に他界したやなせたかし氏最後の原作作品で、東日本大震災“復興三部作”映画の最終作。'12年は“復興”、'13年は“希望”、ことしは“望郷”と“ふるさとの再建”をテーマに掲げている。舞台は、リンゴがたくさんなっていて空に浮かぶ美しい島・アップルランド。ある日、何者かに島のリンゴを毒リンゴにされてしまった住人のりんごぼうやは、大切なふるさとを元通りにするために“魔法の種”を探しに旅立つ。そして、かっこいいヒーローに憧れているりんごぼうやは、道中出会うアンパンマンの勇気ある姿から、真のヒーローとは何かを学んでゆく。

子供のころから「ヒーローといえばアンパンマン」「アンパンマンマーチが好き」とラジオで公言するほどアンパンマンの大ファンだという井上は、「たくさんのプレッシャーはあったんですけど、いろいろなご縁を感じ、ぜひチャレンジしたいと思いました。本当はやなせ先生にお会いしたかったとも思いますけど、こうして残されたメッセージに少しでも関わることができてよかったなと思います」と感慨深げに語った。

また、役作りで男の子の声を出すため、おなかに力を入れて発声していたという井上は、「笑うとたまに女の子っぽさが出てしまうので、次の日に腹筋が痛くなるくらいくらい力を入れていました」と苦労しつつも、「『声の少年っぽさがいいね』と言ってもらえて、男の子を違和感なくできたかなと思います」と手応えを感じた様子。

一方で、初体験のアフレコについては「息遣いが難しかったですね」と振り返り、「家でコソ練(コソコソと練習)しました。そしたら飼い犬に吠えられました(笑)。私、台本に線を引いたり書き込みしたりなんて普段全然しないんですけど、今回はちょっと…」と作品への緊張をうかがわせ、「『(りんごが弱った)シナシナ感を、もうちょっとシナシナで』って指示された時はすごく難しかったです(笑)」とエピソードも明かした。

最後にテーマの“ふるさと”について、井上は「ふるさととは自分の生まれ育った場所、そして両親が育った場所、さらに感謝のできる場所ですね。何か自分が恩返ししたいな、力になりたいなって思える場所かなと思います」と語り、「日本中の子供たちが、自分のふるさとってどこだろう、何だろうと思ってもらえるきっかけになったらいいなと。本当に強い人って何だろうっていう、やなせ先生の思いが描かれていて、大人の方にもきっと届くと思います。ぜひ親子で楽しんでいただけたらと思っています」と笑顔を見せた。