毎週金曜に放送中の嵐・大野智主演の金曜ナイトドラマ「死神くん」(テレビ朝日系)に黒柳徹子が出演することが分かった。黒柳は6月6日(金)放送の第7話に本人役で登場し、死神(大野)と廊下でバッタリと遭遇する。ドラマでは5年ぶりの黒柳との共演に、大野は「徹子さんのスピード感はすごい! やはり舞台を長くやられているとさすがだなぁと思いました」と舌を巻いていた。
最終回を6月20日(金)に控え、ますます盛り上がりを見せる「死神くん」で今回、黒柳が演じるのは“黒柳徹子”本人。シンガーソングライターの立花ゆかり(清水くるみ)についてテレビ局にやってきた死神と廊下で遭遇するというワンシーンで存在感を見せる。だが、もちろん黒柳には死神の姿は見えておらず、そのため起こるさまざまな出来事が死神を困らせることに…。
当初は、黒柳が去り際に死神の足を踏んでしまい、死神が「痛い!」と悲鳴をあげる、というシーンの予定だったが、前日夜から黒柳は「今回のシーンがどうやったら面白くなるかを考えてきた」とかで、カメラリハーサルの段階でいろいろなアイデアを提案。「大野さんの上に座ってみるのはどうかしら」とソファに腰掛けている大野のヒザの上に座ってみたり、持っている花束で大野に迫ってみたり、さらには、ゆかりに芸能界の厳しさを説くせりふを追加したりと、舞台女優ならではのスピード感とアドリブを連発。そのたびにスタッフの爆笑を誘っていた。撮影の合間には大野と綿密な打ち合わせも。ヒザの上に座るタイミングや角度、その後の動きなどを細かく話し合い、大野も笑顔を交えながらも真剣な表情で意見交換をしていた。黒柳が大野のヒザの上に座るという注目のシーンや、黒柳のアドリブ、それに対する大野のリアクションなど、見どころ満載の共演となった。
そんな黒柳がテレビ朝日のドラマに出演するのは、奇しくも5年前に大野が主演した金曜ナイトドラマ「歌のおにいさん」('09年1月16日~3月13日放送)以来。そのときは、放送前に大野が「徹子の部屋」に出演した際、ドラマへの出演を直接オファーし、それが実現する形での出演だった。ちなみに「歌のおにいさん」でも、黒柳は本人役での出演で、大野演じる矢野健太と健太の父・光雄役の小野武彦との共演を果たしている。今回「死神くん」の放送開始前に大野が再び「徹子の部屋」に出演し、収録後の雑談で大野が「ぜひまた(ドラマ出演)お願いします」と再オファーしたのを黒柳が快諾。5年ぶりの再共演の撮影が、「歌のおにいさん」のときと同じ場所で行われた。
撮影を終えた黒柳は「私、最近は舞台しかやっていなくてテレビドラマにはあまり出演していないんです。だから自分のことを“廊下女優”って呼んでいるの。“老化”じゃないわよ、“廊下”のほうですからね(笑)。だから廊下でやれる範囲のことは精いっぱいやらせていただきます! とは言っても、大野さんとしか共演していないんだけどもね(笑)。前回もこの廊下だったわよね」と自らニックネームを命名し、早口でまくしたてた。一方、図らずも“黒柳をヒザの上に乗せる”という貴重な体験をした大野は「徹子さん、今までに誰かのヒザの上に座ったことなんてあるのかな…。僕はもう誰にもヒザの上には座らせない!(笑)。僕のヒザは徹子さんだけのものです!」と堂々と宣言。「楽しかったから、また出てくれたらいいな」と次回出演への期待を寄せていた。そんな死神姿の大野との別れ際、黒柳は「こんなにかわいい死神ならお迎えに来てもいいかもしれないけど…」と言いつつ、「やっぱり家に帰って、居たら怖いわね!(笑)」と、最後まで軽妙なトークで“徹子ワールド”を崩さなかった。
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