「BORDER」最終回に大森南朋が出演! 小栗旬の“最悪の敵”に!?

2014/05/29 10:00 配信

ドラマ

「BORDER」の最終回で“最悪の敵”として石川(小栗旬)の前に立ちはだかる安藤役の大森南朋(C)テレビ朝日

6月5日(木)に最終回を迎える小栗旬主演の木曜ドラマ「BORDER」(テレビ朝日系)に、演技派俳優・大森南朋がメーンゲストとして出演することが分かった。ラストエピソード『越境』にふさわしく、石川(小栗)にとって“史上最悪の敵”を熱演する。小栗は「安藤を南朋さんが演じてくれるなんて…! 最高ではあるけど、こんな形では会いたくなかった(苦笑)。初共演のときは、南朋さんに“優しい上司”を演じていただくなど、もうちょっと仲のいい間柄を演じたかったんです。でも、この“のさばらせてはおけない最悪の敵”を南朋さんが演じてくださってやっぱり良かったと思いました」と、尊敬する先輩俳優との初共演を喜んだ。

最終話では、大型ショッピングモールで誘拐事件が発生。しかし犯人からの要求はなく、翌日には誘拐された小学生・弘志(二宮慶多)が遺体で見つかる。石川は殺された時の恐怖で涙にくれる被害者の弘志と接触。弘志の証言をもとに捜査した結果、犯人が安藤(大森)という男だと突き止める。一見すこぶる優しそうで、善人のように見える安藤だが、その素顔は“絶対的な悪”を体現する史上最悪の敵だった。そして“絶対的な悪”と対峙するためには一体何が必要なのか…。掃除屋との対決に“敗北”した石川が、再び究極のBORDERを突きつけられる、というストーリー。

そんな激動の最終話に出演する大森と小栗は、プライベートでは普段から交流を深めている間柄だが、意外にも今回が初共演。大森が「酒場で“共演”するたび(笑)、小栗くんに『出演作に僕を呼んでよ』と言っていたんです。でも、なかなか呼んでいただけなくて(笑)」と冗談めかして明かせば、小栗も笑顔で「お呼びして来てくださるんだったらね~! でも南朋さん、お忙しいから、まず無理じゃないですか!」と応戦するなど、大の仲良しの間柄。しかし、大森が今回演じるのは絶対的悪を追求する男で、正義感に燃える石川にとって“最悪の敵”と言ってもいい悪人・安藤。2人は初共演にして、プライベートとは真逆の“最悪の対立関係”を演じることに。

だが、この“最悪の設定”が2人の役者魂に火を点けたようで、大森は「セリフを覚えているときも、絶対的悪を追求する安藤の思考が一個人としては理解できず、気持ち悪かったです。でも、安藤はまるで趣味のように、淡々と悪を追求する男なんだろうなと解釈し、あくまで“普通のことのように”演じるようにしました」と言えば、小栗は「安藤さんを目の前にしたら、吐き気を催すほどの気持ち悪さを感じちゃって…。そういうリアルな感情を誘発する“気持ち悪い南朋さん”が来てくれて、本当に良かったなって思いました」とお互いにこん身の演技に胸を張った。さらに、大森は「石川さんの安藤を見る目も怖いですし(笑)、小栗くんと一緒に石川と安藤の戦い、そして最後に出す答えを演じたらどうなるのか…。楽しみでしかありませんでした」と、視聴者目線で完成を心待ちにしていた。

日本が誇る実力派俳優2人が紡ぎ出す最終話には、ドラマ史に残るような想像を絶するインパクトを与えるラストが用意されている。小栗は「台本を読むだけでもこれほどしんどく『表現するのは大変そうだな』と思ったラストはなかったけど、ずっと石川を演じてきた僕としては『それしかないな』という展開。見る側もしんどいと思いますけど、そんな物語と結末を連続ドラマで提示できるなんてぜいたくなことですし、表現する側としては本当にうれしいです」と自信たっぷり。2人を本気にさせた前代未聞のエンディングストーリー。天才・金城一紀が送る“物語の力”の集大成に、全国のBORDERファンはしばらく立ち上がれないほどの衝撃を受けそうだ。