乃木坂46の劇場公演「16人のプリンシパル trois」が5月30日に東京・赤坂ACTシアターで開幕。公演前の記者会見にメンバーの秋元真夏、生田絵梨花、生駒里奈、桜井玲香、白石麻衣、西野七瀬、深川麻衣、松井玲奈、松村沙友理、若月佑美の10人が出席した。
同公演はことしで3年目を迎える「16人のプリンシパル」の最新作。troisはフランス語で3という意味。観客が“オーディション”となっている1幕を見て休憩中に良かったメンバーに投票し、2幕の出演者を決めるという、演劇の常識では考えられない舞台となっている。今回もチケットが即完売という人気ぶりで、交換留学生として乃木坂46を兼任するSKE48の松井玲奈の初参加ということでも話題を集めている。そんな斬新な演劇スタイルの脚本・演出は、劇作家としても名高い福田雄一。コント仕立ての2幕は、ヌビア星の姫・ポリンが旅行に行ったまま帰って来ない両親を助けに海王星に向かい、女王・ルイーダと戦うというストーリー。劇中には昭和に一世を風靡したザ・ドリフターズの「8時だョ!全員集合」('69~'85年、TBS系)の往年のコント「志村~、後ろ! 後ろ!!」を思わせる演出も登場する。
記者会見では、この公演を最後に活動を一時休止する生田が「テーマは“コント”なので…最後にみんなで笑って終われたらいい」とコメント。また、今回が初参加となる松井は「プリンシパルが乃木坂46における総選挙なのかな、と私は思っていたので、きょうはまずそれを体験できるのがうれしい。しっかり楽しみたい」と意気込みを語った。
本公演では、1幕でメンバーがそれぞれ立候補した10のキャストの座をかけてコント対決。休憩中に、観客は各役に一番合うと思うメンバーを携帯電話から投票した。
その結果、生田と能條愛未が立候補したポリン姫は生田に、生駒と斎藤ちはるのロザリオは斎藤に、星野みなみ、深川、和田まあやのクリスティーヌは和田に、伊藤かりん、寺田蘭世、齋藤飛鳥のエルザは齋藤に、白石と新内眞衣のキャサリンは白石に、中田花奈、西野、樋口日奈のベルは中田に、秋元、斉藤優里、高山一実、中元日芽香、畠中清羅、堀未央奈のマキアは高山に、桜井、松村、大和里奈のパムは桜井に、衛藤美彩、川村真洋、若月のルイーダは若月に、伊藤万理華、井上小百合、川後陽菜、北野日奈子、永島聖羅、松井玲奈のエステルは松井に決定した。
さらに、10人のキャストに漏れた中から投票数上位6人に与えられるアンサンブルのしもべ(1)・は生駒、しもべ(4)・エリザベートは西野、侍女(1)は伊藤かりん、侍女(2)は松村、侍女(3)は星野、侍女(4)は能條が選ばれた。
その後、この16人による2幕「レッツゴーっ!ポリン姫」を上演。小気味良いテンポで展開されるステージに会場は爆笑の連続だった。初参加で見事に投票での配役を勝ち取った松井玲奈も、その演技力を見せつけた。
終演後には、最新曲「気づいたら片想い」「ロマンスのスタート」を熱唱。さらに、8月に仙台、東京、名古屋、大阪、福岡の全国5カ所約10万人を動員する“真夏の全国ツアー2014”の決定がサプライズ発表された。中でも東京会場となる明治神宮野球場での単独ライブ開催は、'00年8月に開催されたTHE ALFEE以来14年ぶりということで、メンバーの歓喜と会場からの大きなどよめきと歓声が鳴り止まなかった。
最後に桜井から「きょう、どうでした?」と問われた松井は、突然の問い掛けにビックリしながらも「初めての“プリンシパル”ということで、正直2幕に出られると思っていなかったんですよ。(ファンの)皆さんとまだ握手会とかでしゃべっていないので、私が交換留学してくることについて『どう感じているんだろう』って(思っている)いう中で、きょう初めて(舞台に)立ったので…でも、2幕に出させていただいて、メンバーが“プリンシパル”に懸ける想いとか、この公演が愛される理由や楽しい理由が分かったので、(SKE48との兼任で)出られる回数はあまり多くはないんですけど、一公演一公演楽しいものをみんなと一緒に作っていくことができたらうれしいなと思います」と答えた。
毎日配役が変わる「16人のプリンシパル trois」は6月15日(日)まで開催される。
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