テレビ東京開局50周年を記念して、映画化もされたベストセラー小説「永遠の0」が主演に向井理を迎え、'15年に三夜にわたって放送されることが決定した。
「永遠の0」は、累計販売530万部を突破した、百田尚樹の国民的ベストセラー。主演を務める向井が演じるのは、“臆病者”“卑怯者”と周囲からあしざまに言われながらも、天才的な操縦技術を持った零戦パイロット・宮部久蔵。演じるにあたって、「守るべきものがあり、そのために冷静で慎重だけれども、技術を得るためには努力家であり、冷酷な面もある人。必死に戦い、守る姿は共感します。実在する人物ではないですが、戦争を経験した人々や残された我々の世代にも恥じないよう頑張りたいです」と意気込みを語る。なお、'13年に公開された映画「永遠の0」は岡田准一が宮部久蔵を演じ、邦画実写映画歴代興収6位に輝いた。
向井にとって本作はテレ東ドラマ初出演。同局開局50周年企画の集大成の主役とあって、丸刈りで撮影に挑む。撮影前の心境を、「『永遠の0』は映像化される前から好きな作品でしたし、感銘を受けていました。このような作品に出演できると聞いて光栄です。戦争をテーマにした作品には独特な雰囲気があると思いますが、それを感じ、表現することは目標であり楽しみでもあります」と喜びをあらわにした。
一方、原作者の百田尚樹は、「このたび、テレビ東京から『永遠の0』をドラマ化したいという申し出を受けました。3日にわたっての放送と聞いて、心が震えました。映画版は原作者である私自身が大いに満足した出来栄えでしたが、もとが600ページ近い長編だけに、原作の世界観が十全に再現されたものではありませんでした。しかし、今回のテレビ東京の企画は、限りなく原作に近づいたものです。脚本も見せていただきましたが、主人公である宮部久蔵だけでなく、彼を取り巻くさまざまな男たちの姿が生き生きと描き出されていることに感動しました。どんなふうに映像化されるのか、本当に楽しみです」と力強く語った。
最後に、岡部紳二プロデューサーは、「『たとえ死んでも、生まれ変わってでも、必ず君の元に、戻ってくる』…そう妻に告げていた男はなぜ特攻に行ったのか? 戦後70年、二度とあの戦争を繰り返さないために、主人公・宮部久蔵が命を懸けて残したメッセージを、一人でも多くの視聴者の方に伝えたいと思います。3夜放送のスケールだからこそ伝えられる“真実”があります。また、主演の向井理さんはその端正なたたずまいの中にサムライのような信念を感じさせる役者です。極限状態の中。愛と平和への想いを貫いた孤高の男を演じられるのは彼しかいないと思いました。どうぞご期待ください!」と、超大作をアピールした。
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