現在、Dlifeで放送中の韓国ドラマ「ハートレスシティ~無情都市~」。本国ではケーブルテレビ局での放送にもかかわらず、同時期の地上波の作品を抑えてリアルタイム検索語の1位にランクインしたり、劇中のせりふ(「~分かりましたが」「真情」など)が若者の間で流行語にもなったと言われている作品だ。
麻薬組織を裏切ってトップに立とうとした男・シヒョン(チョン・ギョンホ)と、彼を追う麻薬捜査官・ヒョンミン(イ・ジェユン)を中心に展開されるサスペンスだが、シヒョンが潜入捜査をしていた警察だったことが明らかになるなど、彼らを取り巻く組織の人間、恋人など人間関係が入り組み、一瞬たりとも目が離せない展開となっている。良い意味で視聴者を裏切るドンデン返しの連続、緊張感あふれる対立や人間ドラマ、そして恋愛が絡み、韓国では見る者を魅了した。
今作のヒットの理由を、韓国ドラマに詳しいライターは「ケーブル局は、主要3局(KBS、SBS、MBC)のような視聴率重視で万人に人気のあるドラマを作るより、スキャンダラスで見る人を飽きさせない内容の方に力を入れている傾向がある。プロデューサーのイ・ジョンヒョは、『薯童謠 ソドンヨ』『冬鳥』といった話数が長い作品を多く演出してきたので、起承転転転結のように飽きさせない魅せ方を知っている人。また、『ロマンスが必要』のように、年相応の人間の機微が描けるタイプ」と分析。
さらに、俳優陣に関しても「スターというような派手な人はいないけど、実力派が勢ぞろい。チョン・ギョンホは'04年の大ヒット作『ごめんね、愛してる』でヒロインの憧れの人を演じて話題になったほど。ナム・ギュリも『私の期限は49日』で感情表現豊かにヒロインを演じた他、中国ドラマなど幅広い活躍をしている。そして、イ・ジェユンは『野王』のヒロインの義兄で存在感を示していた。この3人とも一過性の話題ではなく、ドラマで脇を固めていた実力派で韓国では有名な人たち。もちろん、憂いを帯びた瞳の演技などはこの作品でも健在で、肉体美を生かしたアクションもふんだんに盛り込まれている」(前出ライター)と語る。起承転転転結の展開に目が点でも、目の保養には十分!?
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