大久保佳代子が公式ソングの作詞にも挑戦(※非採用)! 「コップのフチ子」がヒットした3つの理由

2014/06/23 12:34 配信

音楽

フィギュア付き限定盤に付属する「コップのフチ子」タワーレコード店員バージョン

「コップのフチ子」という言葉を聞く機会が、最近多いのではないだろうか。

「コップのフチ子」とは、「オッス!トン子ちゃん」などで知られる漫画家・タナカカツキの原案で、フィギュアメーカー・奇譚クラブが発売するカプセルトイ(※いわゆる「ガチャガチャ」にて入手できる、カプセル入りのおもちゃ)。OLの制服を着た「フチ子」が、マグカップなどの”フチ”に置くことを想定したポーズを取っているフィギュアで、キャッチコピーは「コップのフチに舞い降りた天使」。'12年夏に第一弾が発売されるやいなや一週間で完売、話題となった。

人気の理由は、第一に2つ結びの髪型をした「フチ子」がキャラクターとしてかわいかったこと。さらに、コップにぶら下がったり仰向けに寝そべったりするバージョンがあるバカバカしさ。そして何より、ファンが「フチ子」をコップ以外の物に置いたり、他のフィギュアと組み合わせたりする"ネタ画像"をツイッターなどに投稿し拡散されてきたことが大きい。現在までに累計650万個以上を売り上げ、ことしに入ってからもファッション雑誌「GINZA」2014年2月号の付録になったり、「野菜一日これ一本」(カゴメ)のCMキャラクターであるモーニング娘。'14とのコラボフィギュアが限定生産されるなど、ちょっとした社会現象となっているのだ。

そして今回、この「コップのフチ子」の公式ソングとして「きっといい場所(フチ)」がリリースされた。歌うのは結成7年目というベテランアイドルユニットで、「北欧の風に乗ってやってきた」という初期設定が完全に忘れられているバニラビーンズ。ところがこの公式ソング、当初はOL経験も持つお笑い芸人・大久保佳代子が作詞を担当することが決まっていたそう。しかし大久保が書き上げた「絶対パンティーライン」は「OLのタイトスカートから見えるパンティーラインのこと」など下ネタが満載。結果、メーカー側から「フチ子のイメージにそぐわない」とNGが出され、結果“正式非公認ソング”となり、公式ソングのカップリング曲としてCDに収録されることになった。

6月19日に東京・タワーレコード渋谷店で開催された「『コップのフチ子公式ソング』CD発売記念お披露目イベント」では、その大久保が途中乱入。「オファーを受けて一生懸命書いたのに、正式非公認ソングとはどういうこと!」と吠える大久保に対して、「コップのフチ子」広報担当の「コップのシキ子」(※タナカカツキが扮装)が歌詞に対して何箇所もNGポイントを指摘。「下ネタがNGなら、“そもそも論”として私に頼まないでよ!」と逆ギレする大久保だったが、懲りずに「OLが着る制服のヒップラインはエロい」という持論を展開、報道陣に向けて自分のヒップラインを突き出すなど暴走した。またバニラビーンズも「日本中をパンティーラインにして、この曲で“紅白”を狙います」と、公式ソングではなく“正式非公認ソング”の方をアピールするなどで会場を沸かせていた。

なお、シングル「きっといい場所(フチ)/絶対パンティーライン」(発売中)の"コップのフチ子フィギュア付き限定盤"は1万枚限定発売。