「米倉涼子被害者の会」結成!? 悪女・米倉涼子が男たちを翻弄!

2014/07/01 19:58 配信

ドラマ

「松本清張 強き蟻」の記者会見に出席した(左から)宅麻伸、高嶋政伸、米倉涼子、橋爪功、要潤

7月2日(水)にテレビ東京系にて放送されるドラマ「松本清張 強き蟻」の記者会見が6月30日に東京・天王洲で行われ、主演を務める米倉涼子のほか、高嶋政伸、要潤、宅麻伸、橋爪功の5人が登壇した。

同作は、'71年に文藝春秋より刊行された松本清張の同名小説が原作。年の離れた夫の遺産を虎視眈々と狙う伊佐子を中心に、欲望の渦巻く男女の姿を描いたサスペンスだ。同作で米倉涼子は、誰もがうらやむ美貌を持ちながら、ある野望に燃える悪女・伊佐子を演じる。また、伊佐子の年上の夫・沢田を橋爪功、サッカー選手で伊佐子の愛人・石井を要潤、その石井が起こす事件を担当する弁護士・佐伯を高嶋政伸、そして、伊佐子の元愛人で、結婚後の伊佐子のパトロン的存在である塩月を宅麻伸が演じている。

米倉は、自身が演じる伊佐子について「夫の10億円の遺産を狙いながら、それを取り巻く男性を手玉に取り、うまくいっていると思い込んでいる、かわいそうな女性です」と冷静に語りながらも、「重圧もありましたが、まさに“大人の現場”で毎日が刺激的でした。松本清張作品は、『黒革の手帖』('04年、テレビ朝日系)で主演を務めて以来、肌にあった作品を何度も経験させていただく喜びを感じています。自分の可能性を試していく姿をご覧いただきたいです」とアピールした。

続いて、高嶋は「米倉さん演じる伊佐子は野心のある女性で、そのハングリーさに魅力を感じずにはいられない相手だなと思います。伊佐子から感じる『貧しさ』からのし上がっていく『美しさ』は、まさに見ものです。貧しさの美学を感じてしまうほどでした。この作品はまるで“砂糖に群がるアリ”のように、伊佐子に群がる人間が交錯する、大人のサスペンスに仕上がっています」と作品の魅力について語った。

また、要潤は「『支配したい』『手中に収めたい』と思っていても、逃げていってしまう。そんなつかみきれない伊佐子は、とても魅力的な女性だと感じました。男なら誰しも付いていってしまうのではないでしょうか。僕自身もステップアップできる、素晴らしい作品に出会えて光栄です」とコメントした。

さらに、宅麻伸が「きょうは“米倉涼子被害者の会”にお越しいただきまして」とあいさつし、会場から笑いが起こる一幕も。続けて、「米倉さんが演じている伊佐子は、『無邪気なところがとてもチャーミングで、ひどいことを話しながらも“かわいい”と思わせるところに、翻弄される恐ろしさを感じました。物語は不幸せなこともありますが、最後には笑っている作品です」と語った。

最後に、橋爪功は「スキだらけなところがかわいらしい奥さんだなと思っていました。主演の米倉涼子は、いい意味での“浮遊感”のある女性です。その“浮遊感”が作用して、松本清張作品が現代に通じる仕様に仕上がっているのではないかと思います」と、主演の米倉涼子を絶賛した。