これまで「彼女との上手な別れ方」として宣伝されていた岡田将生と広末涼子主演の映画が、急遽タイトルを「想いのこし」へリニューアル!
岡田将生演じる、史上最低のダメ男・ガジロウが、4人のユウレイの最期の「想い」を届けるために奮闘するハートフル・ストーリーで、監督はドラマ「JIN-仁-」、「とんび」(共にTBS)の演出を手掛け、映画「陰日向に咲く」、「ツナグ」などのメガホンをとった平川雄一朗氏。木村元子プロデューサーはタイトルを変更した真意を「原作は主人公ガジロウとユウコのラブストーリーでもあったのですが、映画は親子愛、友情、師弟愛といったさらに広い愛情がフィーチャーされています。それに伴い、タイトルも現在の『想いのこし』と変更することになりました。『ツナグ』に代表される感動ストーリーの名手・平川監督の演出が今回も存分に発揮されています。人生の『想いのこし』を精一杯に伝えること。それは本当に生きること。ぜひこの映画で爽やかな感動の涙を流して頂ければと思っています」と語った。
公開作品のタイトル変更は、洋画では原題のニュアンス等も含んだ仮題で企画が進行し、公開前に変更することは往々にしてあること。最近では「ホビット 竜に奪われた王国」が、正式タイトル決定前は「ホビット スマウグの荒らし場」として宣伝されていたケースが記憶に新しい。ほか、よく知られているのは劇場公開はされず、DVD・ブルーレイで発売された作品「バス男」。当時、「電車男」が話題となっており、それにあやかって付けられたタイトルだが、主人公がオタクであること以外に共通点はなく、バスが鍵を握る話でもなかったため、映画ファンからの怒りの声があがり、「ナポレオン・ダイナマイト」とリニューアルして発売された。お隣の韓国でも、ポスターまで刷っていても、タイトルが変更することは、しばしばあることのようだ。しかし、邦画に目を向けると、04年に公開された南野陽子主演映画「ゴーストシャウト」が、占い師の細木数子に勧められた「ゴーストネゴシエイター」に改名したことがあったぐらいで、今回のタイトル変更は稀有なケースだ。
岡本貴也の原作も人気が高く、岡田将生と広末涼子がポールダンスにも挑戦している話題作だけに、タイトル変更が大英断となるのか気になるところ。「想いのこす」ことなく公開まで運ぶことを期待しよう。
「彼女との上手な別れ方」改め「想いのこし」は、11月22日(土)公開。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)