映画「思い出のマーニー」(7月19日・土公開)の完成披露記者会見が、7月2日に都内で行われ、声優を務めた高月彩良、有村架純、松嶋菜々子、寺島進、根岸季衣、森山良子、黒木瞳と主題歌を歌うプリシラ・アーン、米林宏昌監督、西村義明プロデューサーが登壇した。
同作品はスタジオジブリの最新作で、映画「借りぐらしのアリエッティ」に続く、米林監督の長編映画第2弾。都会で暮らす12歳の少女・杏奈(高月)と謎の金髪の少女・マーニー(有村)のひと夏の交流を通して成長していく様を描いたイギリスの作家、ジョーン・G・ロビンソンによる同名児童文学を原作にしたファンタジー作品。
杏奈を演じた高月は「今回声優初挑戦で、たくさんの人に支えられながらこの日を迎えることができました。杏奈と共にこの作品を大事に、一生の思い出だと思っています」とあいさつ。一方、マーニーを演じた有村は「オーディションを受けて、出演できることが決まってからもずっと信じられず、最近やっと実感が沸いてきました。多くの役者さんたちが声優を務められてきたジブリ作品に、自分の名前も残ることを考えるとすごくプレッシャーもありましたが、私が感じたマーニーという少女をいいと思って採用してくださったと思って、自信を持ってやりとげられればいいなという気持ちで挑戦させていただきました」と振り返った。
作品を見た感想について高月は「五感がすごく敏感になった気がしました。風や音、においまでも全てが美しい作品だなと思い、女の子の心の機微まで描かれていて本当に感動しました」と告白。有村は「物語の中に引き込まれてしまって、見終わった後、すぐには立てませんでした。杏奈にもマーニーにも感情移入できますし、それぞれのキャラクターも癒やされるキャラクターばかりで、美しい風景とかお家の飾りや小物など全てが一つの作品を作り上げていて、何ひとつ欠けちゃいけないんだなと感じました」と語った。また、松嶋は「年頃の女の子の心の葛藤がよく描かれていて『分かるなぁ。私も小さいときこうだったな』と思い出しました」と明かした。
そんな中、「もし自分が友達になるなら杏奈とマーニ―のどちらがいい?」という質問には、「杏奈ですね。私も杏奈と似ていてすごく不器用で、気持ちを伝えたりするのが苦手なので、似た者同士で友達になりたいなと思います」(高月)、「自分がマーニーを演じたからかもしれませんが、マーニーですね。天真爛漫(らんまん)で明るく振る舞いながらも、きっと悲しいことや辛いことをたくさん抱えているんだなと思うと、すごく感情豊かな気がして、一緒に泣いたり笑ったりしてくれそうなので」(有村)とそれぞれ答えていた。
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