NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」では7月13日(日)、とうとう天下を揺るがす大事件「本能寺の変」が描かれる。放送にあたり、NHKで完成試写会が行われ、主人公・官兵衛を演じる岡田准一と、信長、秀吉、家康の三英傑を演じた江口洋介、竹中直人、寺尾聰の4人がそれぞれ役衣装で登場した。
13日(日)の放送では、信長への謀反を起こした明智光秀(春風亭小朝)が京の本能寺へと攻め入る。信長とお濃(内田有紀)は共に自ら武器をとって戦うが、やがてお濃は刃に倒れ、信長も炎の中で自ら命を絶つ。秀吉と共に備中高松城に水攻めを行っていた官兵衛は、京で起こった明智光秀による歴史的クーデターをいち早く知り、一世一代の大勝負に打って出る。
岡田は「本能寺の変に関して、ぼくの『殿の好機が訪れました』と秀吉にささやく有名なせりふもありました。この役をやるにあたって、このせりふを言いたくてやりますと手を挙げたところがありましたので、始まる前からどういうふうに言おうかなと考えていました」と特別な思い入れを明かす。
家康を演じる寺尾は「大河ドラマは『国盗り物語』以来40年ぶりぐらいです(実際は'73年放送)。撮影に入って間もなくて、まだ主役の岡田さんとは現場では顔を合わせていません。この家康、信長、秀吉は歴史上の人物としては日本中の人がみんな自分のイメージを持っているはずなので、そのイメージに果たしてどうしたら期待に応えられるだろうかということと、役者としては、そのイメージしていることをなんとか想像を裏切ってやりたいという気持ちがあります。そういう中で、面白い官兵衛との出会いが描けたらいいなと思っております」と今後の期待を語った。
秀吉演じる竹中は「ぼくはもう本能寺と聞くとドキドキしてしまって、どんなふうになっちゃうんだろうってすごく興奮して、撮影の前日も眠れないくらいでした。信長さま、かっこよかったですね。耐えられないくらいかっこよくて、たまらなくて、ぼくは泣き通しでした。『こんな本能寺の変、初めて見た』と思ってすごく興奮しちゃって、『やったね!』って感じでした。本当に放送が楽しみです。ドキドキハラハラ!」と興奮を抑えきれない思いを吐き出した。
信長を演じた江口は「官兵衛が秀吉のところに行くシーンは、これから世の中が動くんだなと、死ぬ者もいれば、そこから生き残ろうとする者も出てくるという、人間の生命力のようなものを感じ、すごく良かった」と絶賛。本能寺の変のシーンについて「いろんな人がいろんなイメージを持っている非常に有名なシーンです。チーフディレクターからも『オリジナリティーを出したい』といろいろな案を聞かせてもらって撮影に臨みました。ですからオリジナルの“本能寺”になっているのではないかと思います」と自信を見せた。さらに、「最後のシーンは監督から『爽快に終わるというのはどうですか?』と言われて、『50年生きたんだ』という爽快さを表現しました。ぼくはこれでクランクアップになりますけど、準備から考えるとちょうど1年。長丁場のドラマの中、いろんな思いがありながら信長の最期の気分を感じさせてもらいました」と大役を演じきった晴れやかな気持ちを明かした。
また、7月13日(日)には夜7時30分から事前番組「まだ間に合う!『軍師官兵衛』本能寺直前SP」が放送される。岡田准一をゲストに迎えて、ドラマの見どころを徹底ナビゲート。官兵衛の人物像や、軍師という職業など、ドラマの素朴な疑問に答えるほか、これまでの名場面を振り返る。司会は春風亭昇太と有働由美子アナが担当する。
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