新テレビアニメ「信長協奏曲(のぶながコンツェルト)」(フジテレビ系)の完成披露試写会及び舞台あいさつがフジテレビ本社で行われ、出演声優の宮野真守、梶裕貴が登壇した。
「信長協奏曲」は月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)に連載中の石井あゆみの同名漫画をアニメ化。物語は、戦国時代にタイムスリップした現代の高校生・サブロー(宮野)が、自分と顔が瓜二つの織田信長(梶)から「病弱な自分に代わり、織田信長として生きてほしい」と頼まれるところから始まる。サブローは歴史を変えないよう信長として天下統一を目指す。
今回、フジテレビの開局55周年プロジェクトとして、「信長協奏曲」は7月のテレビアニメ、10月放送の連続ドラマ(実写)、その後の劇場映画(実写)が予定されている。テレビアニメでは、史上初となるテレビ局単独によるシリーズ全話の制作を行う。また、このプロジェクトのためだけに金曜深夜にアニメ枠を新設し、実写版で主演を務める小栗旬がテレビアニメのナレーションを担当する。
同プロジェクトを知らずにオーディションを受けた宮野は「『決まったよ』と言われてから全然発表されなくて、『いつやるのかな? 本当にやるのかな?』とドッキリかと思っていたら、こんなビッグプロジェクトだと知って驚きました」と当時の心境を振り返った。ストーリーについては「みんなが知っている歴史なのに、先の展開が全然予想できないんですよ。タイムスリップした現代人とその戦国に生きる人とのギャップがあるからこそ生まれる“うつけ感”が、そのまま信長の“うつけ感”になっていく捉え方が『すごく新しいな』と思って、感動しました」と語った。そして、戦乱のシーンの収録について「登場人物も多く、名だたる武将がどんどん出てくるんですけど、豪華声優陣が脇を固めているので、その中に居られることが本当にうれしくなりました」と明かし、「皆さん役にハマっていて、ピッタリです」と冨士川祐輔監督のキャスティングを称えた。
続いて、織田信長を演じる梶は、第1話の信長の登場シーンについて「嵐のように来て、嵐のように去っていきましたが」と、あっという間の登場であることに触れ、「きっと、あれだけじゃ終わらないはずです。なんと言っても“信長協奏曲”と書いてあるくらいですから“コンツェルト”していくはずです」と、今後の活躍に期待を込めた。本作は、実際の役者が演じた実写映像をアニメーションにトレースするロトスコープ技法で制作された。「普通のアニメは画を見ながら、僕たちが想像を膨らませてお芝居させていただくんですけれども、今回は役者さんが実際に実写で映っている映像を見ながら収録しています。今まで日本人の役者さんの動きとか口に合わせてお芝居することがなかったので、最初は違和感がありました」と明かした。だが、「収録していくうちに、その人が自分の役に見えてきて、その感覚が新しいなと思いつつ、出来上がった映像を見て、普通のアニメより、もっともっと動きがリアルかつナチュラルで、すごく美しいなと思いました」と、従来の収録との違いを指摘した。
また、ストーリー設定にかけて「タイムスリップするとしたら、どの時代に行きたいか?」との質問に対し、宮野は「梶くんのことが好き過ぎるので、梶くんを自分で育ててみたい」と回答。梶の「どう育ててくれるんですか?」との問いに、「それはもう、立派に」と答えた宮野が、梶から「特にプランないんですね」とツッコまれる場面も。二人の漫才のような掛け合いから、収録現場の雰囲気の良さをうかがわせた。
最後に、宮野は「この作品のすごいところは、新し過ぎること。新しいことにチャレンジし尽くしていることで、僕にとっても良い刺激になっています。時代劇なんだけどスタイリッシュで、“今”だからこそできる“今風”のアニメができていると思います」とアピールした。
フジテレビ開局55周年プロジェクト「信長協奏曲」の第1弾となるテレビアニメ版は7月11日(金)スタート!
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