WOWOWプライムで10月放送予定の宮沢りえ主演ドラマ「連続ドラマW グーグーだって猫である」のオールキャストが解禁された。また、WOWOWプライムでは現在レギュラーで放送中の日曜10時の連続ドラマW枠に加え、10月より土曜10時にも連続ドラマ枠が誕生することが発表された。「グーグーだって猫である」は、その土曜10時枠のオープニング作品となる。
同作は、少女漫画界の巨星・大島弓子の自伝的コミックエッセーをドラマ化したもの。コミックは累計80万部発行、'08年には小泉今日子主演で映画も公開され、大ヒットを記録した。
主人公の小島麻子役には宮沢りえが抜てきされており、柔らかくも芯の通った主人公を魅力的に演じている。脚本は高田亮、監督は映画版に続き犬童一心が手掛け、原作の世界観を踏襲しながらも連続ドラマとして新たなアプローチで再構築されたオリジナルストーリーとなっている。
今回発表されたキャストは、麻子の長年の担当編集者・大森役に長塚圭史、アシスタントのミナミ役に黒木華、麻子にグーグーを引き合わせたホームレス役に田中泯となっている。ほか、岩松了やロッチ・中岡創一、市川実和子、菊地凛子も出演する。
主演の宮沢は「キャスティングもとても魅力的ですよね。(長塚)圭史さんも、(黒木)華ちゃんもそうですが、本当にちらっとご出演いただいている方も含めて、皆さんすごく個性にあふれて、表現力に長けている方たちばかりなので、毎日撮影現場に行くのが楽しみでした」とコメントした。
また、普段は冷酷でクールな役回りが多いが、本作では麻子を支える人情味あふれるユーモラスな役を演じる長塚と、WOWOW初登場となる黒木は、脚本について「すごく面白いと思いました。優れたドラマや映画は、見る側の知性と感性を刺激すべきだと思うのですが、最近は『こうみなさい』という筋道を立てられた作品が多いと感じています。本当にこれがハッピーエンドなのかバッドエンドなのかどうかわからないという作りそのものが魅力かもしれないと感じました。その感覚も(脚本の)高田さん、非常にすてきだなと思いました」(長塚)、「映画版も見ましたが、やっぱり4話構成のドラマということもあり、より人間っぽさがあって、面白いと思いました」(黒木)とそれぞれ感想を述べた。
一方、宮沢とは映画「たそがれ清兵衛」('02年)以来の共演となる田中は「宮沢さんが麻子をやるというのが、今回出演を決めるにあたり大きな要素でした。『たそがれ清兵衛』の時に初めて宮沢さんを知って、もっと知りたいと思っていました。(宮沢は)せりふがないときに使っているエネルギーというか、内部の技術がすさまじいですね。彼女がそこにいることのバイブレーションがこっちに伝わって来るんです。それは踊る人としての絶対条件で、彼女はそれを育てている人だなと思いました」と宮沢の印象を語った。
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