木村拓哉主演の月9ドラマ「HERO」(フジ系)の記者発表が7月10日に東京・お台場のホテル日航東京で行われ、木村拓哉、北川景子、杉本哲太、濱田岳、正名僕蔵、吉田羊、松重豊、八嶋智人、小日向文世、角野卓造が登壇した。
本作は'01年に連続ドラマとして大ヒットし、'06年のスペシャル版の放送を経て、'07年には劇場版が公開。木村演じる型破りな検事・久利生公平を中心に描かれる個性的な城西支部のメンバーの群像劇が話題を呼んだ人気作の続編。
木村は「皆さん、きょうは悪天候の中、お集まりいただきありがとうございます。2014年、ことしならではの時間を過ごした久利生がそこにはいると思います。ポスターには“時代は変わった、この男はどうだ”というメッセージが入っていますけれど、それをぜひ作品の中の登場人物で体感していただき、皆さんでジャッジしていただけたらなと思っています。よろしくお願いします」とあいさつ。そして、「鈴木雅之監督、カメラマンさんや共演者と再会を果たせたっていうのが大きな一つでしたが、相変わらず城西支部のセットに身を置かせていただくと、どこか落ち着けて…本当に帰ってこられたんだなという気持ちになりました」と13年ぶりの復活を喜んだ。
一方、久利生の事務官・麻木千佳を演じる北川は「いま、『HERO』のおなじみの音楽と共にここへ入ってきて、本当に私も一員として、撮影をさせていただいているんだなと、とても感極まりました。一年に4度しかない“月9ドラマ”で、そして木村拓哉さんの相手役で、『HERO』という人気作に出演させていただいていることに、私はいま世界で一番幸せな人間なのではないかなと思っております」と感無量の様子を見せた。さらに「テレビで見ていたセットの中に、いま自分がいて、お芝居のチェックをさせていただくんですけど、“何でこの城西支部のセットの中に木村拓哉さんと一緒にいるのが松たか子さんじゃなくて自分なんだろう”とピンとこなくて。やっと実感が沸いてきていたのに、また夢なのかなと思っちゃいました」と素直な心境を語った。
また、前作からのオリジナルメンバーで今回昇格し、次席検事となった牛丸豊を演じる角野は、「13年前、放送が始まってすぐ現職の検事さんたちがすごく喜んで見てくださっているというお話を聞きました。そして、法律を学んでいる学生さんたちの中に、検事を目指そうと思ってくれる方が増えたとも聞き、すごくうれしく誇らしかったです。この番組をやっていてよかったなとすごく思いました。また、そういうことが起きてくれたらいいなと、心のどこかで思っています。次席検事という身に余る昇進をさせていただいたので、みんなと一緒にあまりいられないことが本当さみしいですが、事件に向かい合う気持ちはみんなと一緒だと思っています。台本を頂く度にものすごく面白くて、一気に読んでしまうんです。いまはすぐオンエアが見たいなという思いでいっぱいです。皆さま、ぜひ見てください」と本作に対する思いを熱く語った。
さらに、“時代は変わった、この男はどうだ?”というキャッチコピーにちなみ、「“時代は変わった。あなたはどうだ?”という問いにひと言で答えると?」という質問が上がると、木村は「時代は変わった。(私は)相変わらずです」と変わらぬ男・久利生を演じる木村らしい回答を。そんな木村が「これ、絶対大喜利だぞ!」とあとに続くメンバーへプレッシャーを掛けると、八嶋も「最後の松重さん、大変っすよ!」と煽り、会場を笑わせた。そんな中、大トリになってしまった松重が「時代は変わった。世は無常と申しまして、人間の細胞も何日かで入れ変わるんです。だから、どんどんどんどん変わっていきます。昨日の私はもう忘れました。明日はまた新しい自分と出会います。こういうことでよろしいでしょうか!?」と綺麗に締めると会場からは大きな拍手が起こった。
最後に木村は「7月14日夜9時、また久利生が帰ってきます。ぜひ、迎えてやってほしいと思います」とアピール。またこの日、道徳教育に対する理解・普及を図るため文部科学省とのタイアップ企画も発表された。木村はあらためて会場に足を運んだ下村博文文部科学大臣に感謝を述べた後、「こういうドラマの制作発表が大臣の公務のスケジュールに入るということを冷静に考えましたら、すごいドラマだなと思いました。きょうは皆さん、お集まりいただきありがとうございました」と力強くコメントし、まもなくスタートするドラマへの自信をのぞかせた。
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