4K版ゴジラ上陸!「史上最高画質!ゴジラ4Kプロジェクト」

2014/07/16 19:15 配信

芸能一般

倉庫に眠るオリジナルネガフィルム写真:相澤利一

2014年は「ゴジラ」がスクリーンに登場してから60年という節目の年であり、ハリウッド版の最新作「GODZILLA」 も7月25日(金)から公開されるなど、まさに「ゴジラ年」。CS放送の日本映画専門チャンネルでは7月19日(土)昼5時から「55時間まるごと総力特集ゴジラ」と銘打ちゴジラ作品全28作と海外版2作を加えたゴジラシリーズを一挙放送する。3日間にも及ぶ一挙放送ではシリーズ全作品の放送に加え、今回の目玉である各作品から名シーンを厳選し、4K化した特別番組「史上最高画質!ゴジラ4Kプロジェクト」が7月20日(日)夜10時50分から放送される。

4K解像度、いわゆる「4K」とは、現在主流のフルハイビジョンの約4倍の画素数で映像を表現できる技術を指し、あたかもそこに実体があるようなリアルな映像が楽しめる。「レストア」と呼ばれるクリーニング作業、「グレーティング」で色合いやシャープネス(細かさ)を調整するなど、膨大な時間と労力を経て、その肌の質感や表情までもがより鮮明となり、CGではなかなか味わうことのできない特撮ならではの躍動感あふれる映像を楽しむことが出来る。

先日都内で行われた試写会で、4K化の実作業を担当した株式会社東京現像所・営業統括部の清水俊文氏は「今年はゴジラ生誕60周年だが、この歴史は同時にフィルムの歴史でもある。4K画質への変化を目の当たりにし、フィルムの持つ潜在能力に自身も驚きを禁じ得なかった。ゴジラの肌の質感やミニチュアセットの立体感が際立ち、特撮のピアノ線までもがはっきりと見えるようになる程だ。実際にはもっと使われていたはずだが、それらを見せまいとする特撮技術と現場の努力の一端を4K化作業の過程で垣間見た。名作といわれるフィルムも年々劣化が始まっているものも多く、それらを4K化して将来に残していけたらと思う」と語った。

「史上最高画質!ゴジラ4Kプロジェクト」では芸能界きっての特撮マニアとして知られる佐野史郎がナビゲーターを務める。佐野は「出来ることならゴジラシリーズの全てを4Kで観てみたいです。しかしながら4Kはまだ始まったばかり。まだまだ乗り越えなければならない壁がいくつもありそうです。しかし近い将来、ゴジラの全作品を4Kで観ることのできる日がきっと来るはずです。首を長くして待つことにしましょう」と新作ゴジラ映画を心待ちにする少年のような面持ちでコメントした。

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