テレビ朝日系で8月2日(土)に放送される「ドラマスペシャル『白銀ジャック』」の制作発表が東京・六本木のTOHOシネマズ六本木にて行われ、主演の渡辺謙、監督の藤田明二、スペシャルゲストとして元フリースタイルスキー女子モーグル選手の上村愛子が登壇。作品の見どころや“スキー愛”を語った。
同作は、直木賞作家・東野圭吾が'10年に発表した同名小説を映像化したミステリー。単行本を出さず“いきなり文庫”という手法で計100万部を売り上げる大ベストセラーとなっており、スキーリゾートを舞台に爆破予告事件と交差する人間の思惑を描いている。渡辺は自然を愛し、仲間を愛し、ゲレンデを汚すこと、そしてゲレンデで誰かが傷つくことを決して許さない男・倉田玲司を演じる。
学生時代スキー部に所属していたという監督の藤田は「スキーの持ち方や雪上の歩き方など“スキーに慣れた姿”を重要視した」と経験者も納得する演出を心掛けたとを話す。そんな藤田の演出に、渡辺は「普段ならば役のバックグラウンドをリサーチして悩みながら取り組むが、今回はスキーを愛し、雪を愛す、その一点で強行突破した役作りだった」と、いつもと違う役への向き合い方を語った。さらに、スキー場ゲレンデ統括マネジャーでスキーの腕は一流という役柄にも、スタントマンなしでスキーアクションをこなしたが「もともと東野先生の本では全然スキーをする役ではなかったが、“スキーは大好きです”と言ったばかりにスキーのシーンがやたらと増えてしまった」と裏側を明かした。
一方、原作ファンであり、一足早く作品を見た上村は「ハラハラ、ドキドキしました。渡辺さんがスキー場に立った瞬間に、スキーにすごく慣れてる方なんだなと感じ、安心してずっと見ていました」と渡辺のゴーグルの付け外しやスキーウエアの着こなしを絶賛し、スキーヤーならではの目線で作品を評価した。
さらに、原作がスキーのブーム再燃となればという思いで執筆されたことを知った渡辺は「放送は夏ですが、見た人がスキーを楽しそうと思えるドラマになっている」と、本作がブーム再燃のきっかけになることをアピールした。
スキー愛好家の原作者・東野、新潟の雪国育ちで父親がスキー教室も開いていた渡辺、学生時代にスキー部に所属していた監督の藤田。スキーを愛する作家が書き、スキーを愛する俳優が主演し、そしてスキーを愛する監督が演出をした、スキーヤーのあふれた作品に注目が集まる。
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