7月27日(日)よりWOWOWプライムにてスタートする「連続ドラマW 東野圭吾『変身』」の完成披露試写会が、7月18日に都内で行われ、出演する神木隆之介、二階堂ふみと永田琴監督が登壇した。
同ドラマは、東野圭吾の発行部数125万部を超える医療サスペンスを原作に、脳移植手術を受けたことにより、人格が変容していく青年の葛藤を描く。画家を夢見ながら工場のラインで働く成瀬純一(神木)は、恋人・恵(二階堂)との婚約指輪を購入するため立ち寄った宝石店で強盗事件に巻き込まれ、頭に大けがを負う。脳移植手術を受け一命を取りとめるが、手術後、明らかに変わろうとしている自分自身に気付き、恐怖に襲われる。
脳移植手術を受け、人格が変容していく主人公・純一を演じた神木は「変わっていってしまうのではなくて、変わりたくないのに変わってしまう、というところが大事だと思いました」と役どころを分析し、「ただ変わっていくだけではなくて、自分が抑えられない衝動に襲われ、コントロールできなくなっている。そんな自分をすべて分かっている上で、苦しんで戦っているということを意識していました」と役作りのポイントを明かした。
一方、変わりゆく純一を愛し続けるヒロイン・恵役の二階堂は「脚本だけを読んでいると、恵は変わっていく純一の姿を目の当たりにしているのに、なぜこんなにもいちずに純一のことを思っているのかとつかめないところがありました。でも、現場に入ると純一の変化に伴って、恵の気持ちもどんどん変わっていくというのを実際に感じながら作っていけたのですごく良かったです」と撮影当時を振り返った。
神木と二階堂は本作が初共演。「二階堂さんは、出会う前からどんな方なのか謎でした。こうやって話し、現場や取材で一緒にやらせていただくにつれて、歳が近いんだなって思えるような元気な部分があったり、逆にお母さんみたいなことを言う大人な一面を持っていたりする方だなと思いました。すごく優しく気さくに話しかけてくれたので、楽しかったです」(神木)、「(神木さんは)本当に素晴らしい方。現場では、一人でお芝居しているわけではないですから、役者さんたちとコミュニケーションをとったり、信頼関係をどれだけ築けたりするかというのはすごく大事なことだと思います。神木さんはすごく優しくしてくれましたし、助けられることがいっぱいあったので、そういうのがすごくモチベーションにつながりました」(二階堂)とそれぞれの印象と現場での様子を話した。
ドラマのタイトルにちなんで「自分を変身させられるとしたら何になりたい?」という質問に対し神木は「打たれ強い人間になりたいです。ちょっと電車に乗り遅れたときとか落ち込んだりしてしまうんですよ。そんなささいなことに反省が多いので、『一本くらい平気だよ、俺』ってなれるような、寛大さというか心が広い人間になりたいですね(笑)」と意外な一面をのぞかせ会場を沸かせた。一方、二階堂は「セーラームーンになりたいです。美少女戦士になりたい(笑)」と目を輝かせ、「神木さんにタキシード仮面になってもらいたい」とさらなる共演を熱望した。
最後に、「神木さん演じる純一と、私が演じさせていただいた恵の2人のサスペンスの中にある純愛もぜひ見ていただければと思います」(二階堂)、「この物語は悲しい愛の物語でもあり、純一と恵の周りのいる人たちの人間関係を繊細に描いているので、皆さまに見ていただいて、何か感じていただければなと思っています。本当にゆっくりと見られるドラマです」(神木)と作品をアピールした。
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