WOWOWプライムの連続ドラマW枠で7月27日(日)からスタートする「東野圭吾『変身』」で主演を務める神木隆之介がインタビューに応じた。同ドラマは、発行部数125万部を超える東野圭吾の同名作を原作に、脳移植手術により人格が変容していく青年の葛藤を描く医療サスペンス。画家を夢見る成瀬純一(神木)は、クリスマスイブに恋人・恵(二階堂ふみ)との婚約指輪を購入するために立ち寄った宝石店で強盗事件に巻き込まれ、頭に大けがを負ってしまう。緊急手術により一命を取りとめるが、次第に変っていってしまう自分に気づいて恐怖に襲われる。
主人公・成瀬純一を演じる神木は「東野圭吾さんの作品は大好きなので、素直にうれしかったです」と歓喜のコメント。脳移植手術を受け、徐々に人格が変容していくという難しい役を演じるにあたり「自分がこの成瀬純一という人間を演じるんだと思うと、読み進めるのが怖かったです。小説を読んでいると、手術前の成瀬純一と手術後の変化していく成瀬純一を(自分自身が)すごく自然に受け入れて読み進める感覚なんです。でも、ちょっと変わってきたなと思いながら読み進めて、あとから読み返してみたら実は(純一の人格が)すごく変化していたという衝撃が一番怖かったですね。気づかぬうちに人間ってここまで変わっていくんだなって。それを表現するために頑張らないとと思いました」と心境を明かした。
また、役どころについて「内容的には自分の中に二人の人間がいるという感じなのですが、二人を演じてしまったらただの二面性の人物だなと思ったので、手術前の純一が『白』で手術後の純一が『黒』だとしたら、真ん中の『灰色』がないといけないなと思いました」と分析し、「その途中経過の『灰色』をどう表現するかというところを悩みました。パツンと切れるのではなくて、気持ち悪い風に変わっていく、この人はどこまで変っていくんだろうということをにおわせながら、別の人格を演じるというのは難しかったです。」と撮影時の苦労を振り返った。
一方、恋人役の二階堂とは初共演の神木。「お互い『こうして欲しい』とか要望はありませんでした。相手がどうくるかを探って、それに対応しようというような感じで演じていましたし、距離感はとても大切にしていました。(永田琴)監督からは、『ラブラブなところはラブラブで』ってすごく言われました。『カップルなんだから!』とか(笑)。撮影初日が宝石店でのシーンで、『照れないで!』と言われながら撮影していましたね。明るいシーンが少ないので、監督もキャピキャピしながらやっていました」と撮影現場でのエピソードを語った。
最後に、「純一が変わっていってしまうのを、恵がどれだけの愛でつなぎとめていけるのか。周りの人物が純一のために、そして自分のためにどう動いていくのかというのが、すごくシリアスに描かれていて、ドキドキしながら、ゾクゾクしながら見られる作品だと思います。ぜひ、ご覧ください」と作品をアピールした。
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