TBSでは10月期の日曜劇場(現在は「おやじの背中」を放送中)で、宮藤官九郎脚本作品「ごめんね青春!」を放送することが決定した。本ドラマは、何年も前から宮藤官九郎とプロデューサー・磯山晶が企画。舞台は学校で、「男子校と女子校が合併して共学になる」というストーリーの青春ドラマだ。
主人公の男子校教師・原平助(はらへいすけ)を演じるのは日曜劇場初主演の錦戸亮。TBSのドラマは「パパドル!」以来2年ぶり、宮藤官九郎作品は「流星の絆」以来6年ぶりとなる。共演には宮藤作品初出演で、7月期は「若者たち2014」(フジ系)や「おやじの背中」第2話に出演の満島ひかりが決定した。
主人公の平助は、静岡県にある仏教系男子校の男性教師。特別な人間ではなく、ごく普通の感覚の持ち主。ただ、14年前に起こったある不幸な事故のために、彼の人生は大いに狂ってしまう。それ以来、彼は責任を感じ、地元に、そして母校にとらわれて生きてきた。そんな折、学生数の減少により彼の勤める男子校と、同じ地域にある女子校が来年から合併することが決定。さらに、合併前の「お試しイベント」として男女合同の文化祭が開催されることに。彼は、「文化祭を成功させる!」という目標に向かって全身全霊でまい進するが…。登場人物全員、明確な動機を持って自分が正しいと思うことをやっているだけだが、それぞれの思惑が文化祭で結実する…そんな青春ストーリーが展開される。
錦戸は「宮藤さんとは『流星の絆』以来、6年ぶりにご一緒させていただきますが、クドカンワールドがさく裂するドラマになるよう汗をかいて作品を作っていければと思います。月曜日の活力になるドラマになるよう頑張ります!」とコメント。一方、満島は「青春コメディー楽しみです。可能性いっぱいの生徒たちと面白渋い大人たちと、たくさん笑ってもらえるようにドーンとやってみます。目指せ、コメディエンヌ!」と抱負を述べた。
脚本の宮藤も「初の学園ドラマということで、自分に課したテーマは『いじめも体罰も学級崩壊もなく、ただ漫然と1クールを描き切る』こと。日曜の夜に家族で見て、翌日学校へ行くのがちょっとだけ楽しみになるようなドラマ。世知辛く息が詰まる昨今の学校教育の現実を無視するわけではありませんが、せめてドラマの中の学校ぐらいは、平和で楽しく、賑やかでも良いんじゃないかと思っています。錦戸くんは『流星の絆』以来、またご一緒したいと思っていました。教師でありながら、自分自身が青春から卒業できず苦悩する主人公を柔軟に演じてくれると期待しています。対する女子高の生活指導の教師には、ぜひ満島さんをとお願いしました。あらゆる角度から、錦戸くんを力いっぱい罵倒してほしいです」と期待を寄せている。
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