「永遠の0」キャスト発表第6弾は沖縄出身・満島真之介!!

2014/08/16 06:00 配信

ドラマ

井上源次郎役を務める満島真之介(C)テレビ東京

'15年にテレビ東京系で3夜にわたり放送されるテレビ東京開局50周年特別企画スペシャルドラマ「永遠の0」に、満島真之介の出演が決定した。満島が演じる井崎源次郎は、ラバウル基地で向井理演じる宮部久蔵と同じ零戦パイロットで、敵機に攻撃されたところを小隊長だった宮部に助けられた経験を持つという役どころ。

「永遠の0」は、累計530万部を突破している同名ベストセラー小説を基に描かれる戦争ドラマ。主演の向井のほか、中村蒼、尾上松也、渡辺大、工藤阿須加の出演が判明している。

満島は、井崎役を演じるにあたり「自分たち、平成に生きている20代の若者と、戦時中に生きていた10代、20代の若者との、心の架け橋となれるよう、強い思いを持ってこの役に向かっています。この作品には人生に大切なものが詰め込まれていると思います。自分たちが小さい頃から大切にしてきた思いを、全身で表現する場がなかなかない中で、こういった役をいただき、一つ一つしっかりと声に出して伝えられることはすごくうれしいですし、責任のあることだと感じています。井崎という人物を通して、僕自身も自分の故郷や家族のこと、今後どんな家族を持ち、どういうふうに生きていくのだろうか、などいろいろなことを考えていました」と熱い思いを語った。

また、演じる際、大切にしていたことがあるという満島。「せりふや役がどうとかではなく、自分自身がどういうふうに生きてきたのかを、もう一度感じ直すことが大切だなと思いました。そして、目の前にあるたくさんの木や海、空があるというのはどの時代の人たちも見てきたことですが、今の自分が見た時に何を感じるか、ここにいるスタッフや役者たちが、それぞれの中で何が起きるかを感じ、素直に紡いでいくことが大事だと思っているので、そういったところを大切にしていました」とコメントした。

そして、沖縄出身の満島に、戦争に対しての思い入れの強さを問うと、「小さい頃から史実や資料映像をたくさん見てきたし、体験した方が近所にも多くいましたが、戦争について直接聞くというよりも、沖縄では『ぬちどぅたから(命は何よりも宝)』という言葉だけですべてが通じるんです。何があっても『ぬちどぅたから』だよ、物も何もなくても命があればあなたは幸せなんだよ、と。そう常に言われていて、小さい頃はよく分からなかったのですが、今になって心の奥底にすーっと入ってくるという感覚があります。今こうして命ある人たちが集まってこの作品を作っている。そしてこれからも生きていく方々が見てくれる。それだけでいいんです。あとは、それぞれに感じるものを素直に受け取ってもらえればすごくうれしいです」と答えた。

ドラマを担当する阿部真士プロデューサーは、「井崎役に満島真之介さんをオファーしたのは台本が完成するずっと前でした。物語上、主人公の宮部久蔵の人物像がぐっと輪郭を増すきっかけとなるのは井崎とのエピソードによってです。それだけ重要な、番組の成否の鍵を握っている人物を誰ならば任せられるか、迷うことはありませんでした。満島さんは日本の映画・ドラマの既成の枠に収まりきらない俳優の一人です。キャリアとしてはまだ短いですが、すでにその片鱗はありますし、すぐに日本を代表する俳優の一人になるはずです。向井理と満島真之介。この二人の共演(競演)はドラマ史上、とても重要なものになるはずです。ご期待ください」と今回のキャスティングについて熱く語った。