「いまを生きる」などロビン・ウィリアムズ出演作を追悼放送

2014/08/13 20:46 配信

映画

「いまを生きる」で心優しい英語教師を演じたロビン・ウィリアムズ(C)Touchstone Pictures. All rights reserved

8月11日に63歳で急逝した俳優ロビン・ウィリアムズをしのび、スターチャンネルなどBS・CSチャンネル数局で彼の出演映画やドラマが放送される。ウィリアムズは1951年アメリカ・イリノイ州シカゴ生まれ。父親はフォード社の重役で、幼少期をデトロイトで過ごした後、サンフランシスコの大学で演技の勉強を積み、スタンダップ・コメディアンとして活動をスタート、テレビで芸能界デビューを果たす。1977年には映画デビューを果たし、「ハドソン河のモスコー」(1984)での演技で注目を浴びる。「グッドモーニング,ベトナム」(1987)でアカデミー賞にノミネートされ、4度目のノミネートとなった「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(1997)で第70回アカデミー賞助演男優賞を受賞。映画、舞台、テレビドラマでコメディーからシリアスな役どころまで幅広いフィールドで活躍した。

放送されるのは、中年男性になったピーターパンの冒険を描く「フック」(1991)、全寮制学校の男子生徒たちを導く、型破りの教師を好演した「いまを生きる」(1989)、マット・デイモンと共演、心を閉ざした青年と最愛の妻を亡くし失意の底にいた精神分析医の交流をつづる「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」、ロバート・デ・ニーロと共演し、難病患者と医師の絆を通して生命の尊厳を描いたヒューマン・ドラマ「レナードの朝」(1990)など5本の映画。

またFOXチャンネルでは、31年ぶりのTVシリーズのレギュラー出演となったコメディー・ドラマ「クレイジーワン ぶっ飛び広告代理店」のベスト・エピソード11話分を放送。本作はシカゴにある大手広告代理店を舞台に、業界の裏側を描いた痛快コメディー・ドラマ。ウィリアムズは実在の大手広告代理店の創設者がモデルと言われている、数々の型破りなアイディアを生み出してきた敏腕クリエイターを演じている。遊び心に溢れ何事も直観で行動し、カリスマ性を持つ天才的クリエイターを、ウィリアムズ節全開の独特なリズムで熱演。セリフとアドリブの境界線が分からないような掛け合いも多く登場し、ウィリアムズの魅力が存分に詰まった作品となっている。63歳の死はあまりにも惜しい。