橋本愛 農業体験で「自分の弱さを思い知らされた気がします」

2014/08/18 17:40 配信

芸能一般

映画「リトル・フォレスト」の開園イベントに登壇した三浦貴大、橋本愛、松岡茉優、森淳一監督(左から)(C) 「リトル・フォレスト」製作委員会

五十嵐大介の人気コミックを映画化した「リトル・フォレスト」の公開記念イベントが行われ、主演の橋本愛、三浦貴大、松岡茉優、森淳一監督が登壇。都会で自分の居場所を見つけられない橋本演じる主人公・いち子が、故郷の山村“小森”に帰り、自給自足の生活をしながら、生きる力を充電していく姿を描く本作は、約1年間にわたって岩手・奥州市にてロケを敢行し、春夏秋冬4部作として8月30日(土)より夏・秋が公開される。

今回のイベントでは、「生きるために食べる。そして食べるために自分で作る。」という作品のテーマに合わせ、千葉・柏市にある「オークビレッジ柏の葉」にて、「リトル・フォレスト・ファーム」を開園。開園式では三浦が畑にくわ入れをし、橋本、松岡が芽キャベツ、ローズマリー、イタリアンパセリを植え、さらに有機栽培で育てられたトマトを収穫するなど、“農業ガール”の姿を披露した。

旬の食材を生かした日々の食事・料理とともに描いた本作では、田植えから収穫まで一連の農作業を体験した橋本。「作物を作る大変さを感じました。きょうさぼれば、1年後に収穫できなくなるかもという危機感というのが、自分の生活からは考えられなくて…尊敬の念を抱きました。育ててやっと収穫できたものを食べる幸せを感じながら、満足感いっぱいでした」と振り返りつつも、「自分の弱さを思い知らされた気がします。老後は自給自足の生活をしたい! それがきっと幸せなんだと思っていたこともあったのですが、撮影後はもう私にはできないと感じました」と大変さを痛感したよう。また、いち子の幼なじみ役・キッコ役の松岡も「今回は雪待ち、嵐待ち、作物の育ち待ちなど、一年、自然と向き合った撮影で、オールロケならではでした」と撮影を振り返る。

一方、いち子の2歳年下の幼なじみ役・ユウ太を演じる三浦は「(実際橋本より10歳年上で)どうやったら若く見えるんだろう?って考えて…監督には申し訳ないのですが、最終的に無理だろうと諦めました(笑)」と農業以外の苦労を打ち明け、「台本にあるとおり忠実に演じたので、この人(ユウ太)は若いんだろうと思っていただけるかな…と。でも見えませんでしたね。残念です(笑)」と苦笑いする場面も。

さらに、ロケ中は自然の美しさに目を奪われることも多かったようで、「いち子の家の縁側から見た景色は、夏は青、秋は赤でとってもキレイでした」(橋本)、「紅葉のグラデーションはよく分かると思いますが、新緑にもグラデーションがあるというのを初めて知って、僕はそっちの方が好きになりました。虹も見えたのですが、きちんと半円で見えて、とても美しかったです」(森監督)としみじみ。“季節のもの”を使った旬の料理のほか、東北の四季の自然の美しさも注目したい作品になりそうだ。