日本テレビ系にて毎週金曜放送中の「金曜ロードSHOW!」で3週にわたり行われてきた「エヴァまつり」も9月5日(金)でフィナーレ。“新劇場版”最新作となる「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q TV版」('12年)がTV初オンエアとなる。また、映画公開時に同時上映された特撮短編映画「巨神兵東京に現わる」が「劇場版 TV版」として合わせて放送。ニコニコ生放送では、前週・前々週に続き実況生放送番組も(番組名は「みんなで一緒に『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q TV版』を見よう!」)。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q TV版」は、エヴァンゲリオン初号機と共に封印されていたシンジが、ミサトらによって14年ぶりに救出されたことから幕を開ける。ミサトら旧NERV(ネルフ)職員が立ち上げた反NERV組織・ヴィレとNERVの戦いを目の当たりにしたシンジは、荒廃したNERV本部へと向かう。
アニメ作品という枠を超え、社会現象といえる盛り上がりを見せる同シリーズ。'95~'96年にかけて放送されたTVシリーズ「新世紀エヴァンゲリオン」(テレビ東京系)から大きく改編がなされ、全く新しい映画として生まれ変わった“新劇場版”は、来年末の公開を報じられウェブ上でも話題になった「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」(公開日の公式発表はなし)に向け、さらなる期待を集めている。
“ヱヴァQ”では総監督を務め、「巨神兵―」では企画を立ち上げた希代のクリエーター・庵野秀明。そんな庵野監督にまつわるニュースがテレビの内外問わず尽きない。
まずは“ヱヴァQ”放送当日、テレビ東京系ではドラマ24「アオイホノオ」第8話が放送。安田顕演じる庵野ヒデアキらはSF大会のアニメ企画の責任者・岡田トシオ(濱田岳)から「やりたいことをやって欲しい」とアニメ制作を依頼される。
また、9月7日(日)まで、そごう横浜店6階「エヴァンゲリオン展」を開催中。“新劇場版”シリーズを含む生原画や設定資料約300点を初公開している。
NHK Eテレにて毎週金曜放送中の「ニッポン戦後サブカルチャー史」でも「新世紀エヴァンゲリオン」が題材に。9月19日(金)の第8回では、作家・宮沢章夫が90年代のサブカル事象を取り上げ、エヴァンゲリオンのほか、漫画家・岡崎京子やゲームについて言及する。
それから約1カ月後。10月23日(木)に開幕する「第27回東京国際映画祭」にて、庵野秀明特集上映『庵野秀明の世界』が開催される。“エヴァ”TVアニメ全話数、新劇場版3作に加えて、「アオイホノオ」の劇中でも触れられた自主制作作品、CM、PVなど約50作品の上映が予定されている。
名古屋でも、「館長 庵野秀明特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」が11月1日(土)より名古屋市科学館にて開催。庵野の創作活動の原点であり、多大な影響を与えてきた「特撮」にスポットを当てる展覧会で、東京を皮切りに、愛媛、新潟と巡回し、話題を呼んだ。
さらにテレビ東京系のアニメ情報番組「あにむす!」内で放送されたショートアニメ「監督不行届」(全13話)が初回限定特装版コミック付きにて、11月に発売決定。本作は、庵野秀明と妻である漫画家の安野モヨコとの結婚生活を元にした同名コミックをアニメ化した。
来年でTVシリーズ放送20周年! ベールに包まれた“新劇場版”最終作をはじめ、“エヴァ”や庵野監督にまつわる話題が尽きない。
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