小島藤子が猟師役で“生きる”ことを見詰め直す!

2014/09/11 15:37 配信

ドラマ

ドラマ「狩猟雪姫」(関西テレビ)で猟師を目指す主人公を演じる小島藤子(写真右)と、共演の駿河太郎(C)KTV

関西テレビでは11月29日(土)に文化庁芸術祭参加ドラマ「狩猟雪姫(しゅりょうゆきひめ)」を放送。9月9日、兵庫・丹波で本作の制作囲み会見が行われた。会見には主演の小島藤子、駿河太郎、木村弥寿彦監督が出席した。このドラマでは、ある理由でライターから猟師を目指すことになった雪(小島)の姿を通し、“命と向き合う” 、すなわち“生きる”というリアルな行為をあぶりだしていく。

会見では「最初に台本を読んだ時の印象は?」の質問に小島は「“命と向き合う”というお話だとうかがったときは、扱いが難しくて重いなって思ったんですけど、台本を読んだら、意外にキャラクターも明るくて、猟友会の皆さんとのやりとりや会話で笑いどころもあり、気を張らずに見られるな、見やすいなって思いました」とコメント。駿河は「『木村監督がえらい題材を引っ張り出して来たな』と思ったんですけど、僕らが普段当たり前だと思っていることがそうじゃないよっていうことなど、すごく深い台本だったので挑戦してみる価値があるなと感じました。お話をいただいてうれしかったですね」と答えた。

これまでの撮影で印象に残っているシーンとして小島は「ほんとに普段経験しないことを一気に経験しているので、印象に残っている場面が多過ぎて…。もともと私自身が、どちらかというとインドアな方で…。撮影で山登りもけっこう険しいところに行って、きょうも魚をさばくシーンがあったんですけど、自分で包丁持ってさばくとか今までなかったんですよね」と言うと、駿河が「ちゃんと包丁持って、ぱっとやれてたよ」とフォロー。さらに「内臓もバーッて出して、『やりよるな』」と感心した様子。そんな駿河は「猟友会のメンバー、年を重ねた大先輩の役者さんが一緒にお芝居をしてくださって、マイペースで自由なんですよ。それが、めっちゃええ味になってて。そこから得るものが多々ありましたね」と語った。

また、このドラマの見どころについて「普段、(食べ物が)目の前にパッと出てくる環境のなかで、そうじゃない部分を丁寧に描いている作品です。知らないよりは知っていた方が、今後生きていく中でもいろいろ考えることができるということを提示している作品だと思います。そういうところは見て『え~』って思っていただければ幸いです」(駿河)、「私の役は(鹿を)撃って、さばいてるのを見て『かわいそう』っていうよりまずは『ありがとう』っていう役なんですけど、そういう大きなテーマじゃなくても、身近な人にちゃんと『ありがとう』って気持ちとか、そういうのを忘れないでほしいなっていうのをこのドラマの中でも伝えられていると思います」(小島)とそれぞれ答えた。

【ストーリー】10月、丹波に中西雪(小島)という若い女性が仙台からやって来た。地元の野生動物管理研究センターに勤める南斗邦彦(駿河)は、思わぬ再会に驚く。雪は邦彦の学生時代の恋人・楓(栗山)の妹だったのだ。雪の本業はグルメライター。「食べることは生き物の命をいただくこと。そのことと真剣に向き合いたい」と狩猟の免許を取得し、猟師になろうと丹波に移り住んだという。11月に入り、猟期が始まった。雪は会長の山岸(山本圭)ら猟友会のメンバーに加わり、いよいよ山に入る。