湊かなえが「Nのために」撮影現場に陣中見舞い

2014/09/22 06:00 配信

ドラマ

新ドラマ「Nのために」の小豆島ロケ中の撮影現場に原作者の湊かなえ氏が訪問。出演陣も一緒に取材に応じた(写真左から窪田正孝、榮倉奈々、湊氏、三浦友和)(C)TBS

人気ベストセラー作家・湊かなえの純愛ミステリーを、「夜行観覧車」('13年、TBS系)の制作陣がドラマ化する金曜ドラマ「Nのために」(10月17日金曜夜10時スタート、TBS系)。このドラマの撮影が、9月上旬から半月間にわたり、瀬戸内海の小豆島などでロケが行われた。先日、原作者の湊かなえ氏が陣中見舞いとして小豆島の撮影現場を訪問。主演・榮倉奈々をはじめ、窪田正孝、三浦友和らキャストと共に取材に応じた。

今回、湊氏が訪問したのは、榮倉演じる高校生の希美と窪田が演じる同級生・成瀬が暮らす青景島で行われたお祭りのシーン。湊氏は「とても幸せなシーンを見させていただいて、その場面がすごく幸せに見えた分、この先の展開が…」と自身が執筆した物語ながらも、ドラマの今後の展開に期待を寄せている。

キャスティングについての感想を問われると、希美役の榮倉に対して「希美は誰よりも強くて、誰よりも弱い女性。榮倉さんはどちらの面も見せてくれる女優さんだと思っているので、うれしかったです」と話す。成瀬役の窪田にも「成瀬くんは、希美にとって心の拠りどころになる1人。実際に窪田さんにお会いして、本当にそっと寄り添ってくれるような役者さんで、自分が思い描いていた以上の方にお会いできて良かったなあと思いました」と喜びをあらわに。湊氏の言葉に「うれしさと、またその言葉を信じて、頑張っていきたいと思います」(榮倉)、「本を読んでいても、成瀬は希美の心の拠りどころ。この小豆島の撮影が、ドラマの基盤になっていくと思うので、大事に演じていけたらいいなと思います」(窪田)とそれぞれ意気込みを。そして、ドラマのオリジナルキャラクター・高野を演じる三浦について湊氏は「三浦さんが演じる高野さんは、視聴者の方と一緒に主要な4人の運命を見届けてくださり、この人に付いて行こうと思わせる信頼できる大人。みんなの拠りどころになる駐在さん役の三浦さんとお話させていただけて、近くにも居てもらえるって幸せだなあ」と感激する。この言葉に対して「先ほど、湊さんがおっしゃったように、視聴者の目線でNたちの真相を突き止めていきたいですね。」と三浦も抱負を語った。

さらに、高校生役を演じることに不安な榮倉と窪田だったが、俳優としての大先輩・三浦から「全然、高校生に見えるよ!」とお墨付きをもらい、「自信を持って頑張ります!」(榮倉)、「暑い中、ブレザーを着て撮影していますが、より一層爽やかに見えるように頑張ります!」(窪田)と終始和やかな雰囲気で取材は行われた。

金曜ドラマ「Nのために」。大学生の希美は、成瀬、安藤(賀来賢人)、西崎(小出恵介)と“ある計画”を立てたことで、野口貴弘(徳井義実)とその妻・奈央子(小西真奈美)が殺害された事件の現場に居合わせてしまう。その場で西崎が逮捕され、犯行を自供をしたことから懲役10年が言い渡される。10年後、この事件の判決に疑いを抱く元警察官・高野が、事件の真相を追い始めるところから物語は始まる。登場人物に共通するイニシャル「N」たちはどのように出会い、誰を愛し、どんな罪を犯してしまったのか。現在と過去を交錯させながら、事件の真実を明らかにしていく。

瀬戸内海の美しい島から始まる15年間の純愛ミステリー「Nのために」は10月17日(金)スタート。初回は10時より初回15分拡大版で幕を開ける。

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