「昨夜のカレー、明日のパン」主演の仲里依紗『カレーはまだ出てきてません』

2014/09/23 10:33 配信

ドラマ

10月5日(日)スタートのドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」の試写会に登壇した(左から)仲里依紗、鹿賀丈史

NHK BSプレミアム10月5日(日)にスタートするプレミアムドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」の第1話試写と記者会見が同局で行われ、出演の仲里依紗、鹿賀丈史が登壇した。

脚本家・木皿泉の同名小説を原作に、木皿自身が脚本を手掛ける同作。夫・一樹(星野源)に先立たれたテツコ(仲)は、一樹の父・ギフ(鹿賀)と同居生活。テツコとギフがともに暮らし続ける中で、心優しき夫と縁があった不思議な人々と触れ合うことで、テツコが大切な人を亡くした悲しみから解放され、再生していく姿をゆるゆるとした日常の中で描くヒューマンドラマだ。

テツコを演じた仲は役柄について「撮影現場にいると自然とテツコになれるという感覚があって、お芝居もリラックスしてできています。だからか、台本を覚えようとしなくても、すっとせりふが出てくる」とコメント。食事監修を高山なおみ氏が務める食事シーンについて「ご飯が本当においしくて、動くシーンも少ないので、作品が終わるまでにひと回り大きくなってそうな気がして不安なんです」と笑顔で明かした。

一方、鹿賀は「第1話を見て涙がこぼれました。人はみな、さまざまな問題を抱えて生きていて、家族を亡くした人間が再生していく姿や、熱い思いで生きていくという力強さに涙するものですが、正面きっての感動ではなくユーモアを伴いながら涙させる。このあたりがこのドラマの素晴らしさだと思います」と語り、作品の出来に確かな手応えを感じている様子を見せた。

同作の「昨夜のカレー、明日のパン」という一風変わったタイトルについて、仲は「カレーが出てくると思ったらまったく出てこなくて(笑)。タイトルに秘められた何かはこの作品を見ているとすごく感じる部分がある。『明日のパンを買おう』っていう時点で生きるということ、食べることの大事さを演じていて感じました」と述べた。鹿賀は「タイトルについて考えましたが、よく分かりません。全て分からなくてもいいんじゃないかと。このタイトルを『なんだろうな?』と思いながら、ドラマを見ていただいてもいいんじゃないかなと思います」と気楽に見てほしいと話した。