'15年に放送されるNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」に出演する新たなキャスト10人が9月22日に同局内で発表され、記者会見にヒロインの井上真央の他、松坂慶子、かたせ梨乃、麻生祐未、若村麻由美、高橋英樹、内藤剛志、佐藤隆太、宮崎香蓮、小島藤子が登場。同じく出演が決定した井川遥は今回欠席した。
同作は、吉田松陰の妹で幕末から明治にかけた動乱の時代を生きた女性・杉文の生涯を描いた作品。長州で生まれた文は松下村塾の塾生たちにかわいがられ、後に塾生で長州藩士の久坂玄瑞に嫁ぐ。しかし、禁門の変で久坂は自決し、文は毛利家に仕えて嗣子・元昭の子守役になる。その後、亡き姉の夫であった群馬県令・楫取素彦の元へ嫁ぎ、名を美和子と変えて華族の妻として生きていく。
第13代長州藩主・毛利敬親の正室・都美子を演じる松坂は「毛利敬親公を盛り立て、しっかり大奥を守っていった女性を演じるということで、萩でどんな日々を送っていたのか、演じるのを楽しみにしております。とてもしっかりしていて、伝統や家風を大切に生きた女性ということです。真央ちゃん演じる文を、萩の毛利家にお迎えしての日々を楽しみにしております」と撮影が待ち遠しい様子を語った。
一方、今回が大河ドラマ初出演となった宮崎は、「中学生のときからの『大河ドラマ』に出たいという夢がかないました。(入江)すみという役は、“入江九一と野村靖の妹で、伊藤博文の最初の妻”という情報しかなかったんですけど、監督やプロデューサーと話し合った上で、天真爛漫な女性として演じていきたいと思います。結婚、離婚といろんな波を乗り越えていかなければならない役なんですけど、精いっぱい楽しみながら頑張りたいと思います」と意気込んだ。
同じく初出演で、吉田ふさを演じる小島は「(吉田)稔麿役の瀬戸康史さんは、いままでも何度か共演させていただき、本当に兄のように慕っている方で、今回きょうだい役をやらせていただくのは楽しみです」と喜びを語った。
そんな新しい出演者を前にした井上は、「会見がある度に、こんな方たちにやっていただくんだと背筋が伸びる思いをしております。この女性陣に囲まれていると、“いい女”になれそうな気がしています。現場は今のところ男性陣が多く、とても男臭い現場になっています。ぜひ女性陣の皆さんにも早く参加していただけたらうれしいです。そして文ちゃん自身が井伊直弼さんや、そして椋梨さんとどう関わっていくのか、どう翻弄されていくのか、私自身楽しみにしております」と語った。
今回、女性を中心とした新キャストが発表されたことについて、土屋勝裕チーフ・プロデューサーは「今回の発表は“セクシー大河”です。これまでは“イケメン大河”と言っていたんですが、(出演者の)皆さんいつまでたってもセクシーなので、セクシーな雰囲気でいきたいなと思います(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。
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