「踊る大捜査線」の本広克行監督が大絶賛した短編映画とは?

2014/09/26 23:27 配信

映画

(前列左から)福井晴敏、森ガキ侑大、サイボーグかおり、中村蒼 (後列左から)中田敦彦、藤森慎吾、ジェシー・リー、山本亜希、藤田恭平、廣田耕平、松本卓也、本広克行

映画界での気鋭のクリエイターの発掘を目的とし、最優秀作品には100万円が贈られた「第2回 FOXムービー プレミアム 短編映画祭2014」。7月に行われた授賞式の模様と受賞作全5作品が、9月28日(日)にCS放送・FOXムービー プレミアムで放送される。

授賞式にはMCとしてオリエンタルラジオ、ゲストとして俳優の中村蒼、審査員として作家の福井晴敏、映画監督の本広克行が登場。その中で、最優秀賞を受賞したのは森ガキ侑大監督の「ゼンマイ式夫婦」だった。互いの背中についたゼンマイを巻き合って生活する夫婦の日常と、そこに訪れる危機を静謐なタッチで描いている。「愛が分からなくなった人達に見て欲しい」と語った森ガキ監督に対して、作品を強く推した本広監督は「語る技術がある監督。即戦力なので(日本映画界に)すぐ欲しい!」と大絶賛した。

また、ラップとヒューマンビートボックスで挑戦的かつ心地よい映像で家族愛を描いた「帰ろうYO!」(松本卓也監督)。父の遺体に合うネクタイを選びながら父との思い出を回想する、フランス語作品の「ネクタイと壁」(山本亜希監督)。アメリカに住む日本人留学生が、アメリカにも日本にもなじめず葛藤する「I'm Here」(藤田恭平監督)。twitterをきっかけに揺れる高校生達の日常を描く「さえずり」(廣田耕平監督)の4作品が優秀賞を受賞した。

授賞式では急きょ最優秀俳優賞が設けられ、「帰ろうYO!」で可憐な女の子と、リズムを刻む事が日常のリズム星人の2役を熱演した、サイボーグかおりが受賞。会場ではヒューマンビートボックス(自分の口だけでリズムを刻み音楽を奏でるパフォーマンス)で舞台を縦横無尽に駆け回り、会場を沸かせた。