10月18日(土)にNHK総合で放送される「突撃 アッとホーム」で、元タカラジェンヌたちによる豪華サプライズが行われる。今回のサプライズのターゲットは、宝塚大劇場の近くに構える老舗のもなか店「永楽庵」の3代目店主の松尾昌子さん。これまで昌子さんにお世話になった元タカラジェンヌたちが一堂に会し、ダンスと歌によって感謝の気持ちが伝える。
「永楽庵」店主の昌子さんは60年以上にわたって、数々のタカラジェンヌを見守ってきた。昌子さんが作るもなかのファンは多く、多くの宝塚を目指した女性たちが厳しい音楽学校の修業の中、昌子さんの人柄や手渡されたもなかに励まされたという。今回のサプライズは、店を引退することを決意した昌子さんのために行われた。もなか店の広場で、何も知らない昌子さんの前に突然、檀れい、榛名由梨、一路真輝から感謝のビデオメッセージが流れ出す。そして宝塚音楽学校の生徒らによるフラッシュモブダンスと、真琴つばさ、遼河はるひ、映美くららの3人による演舞が披露され、番組史上最も豪華で華麗なサプライズが繰り広げられる。
今回、番組でサプライズを行い、またリポーターも務めた遼河はるひにインタビューをし、初めてとなるサプライズロケの感想や、番組の印象について話を聞いた。
――今回行った初めてのサプライズロケはいかがでしたか?
サプライズも初めてだったんですけど、それを宝塚の地でやれるというのが、自分もビックリでした。宝塚辞めてからこんなことができると思ってなかったし、しかも宝塚の人たちみんなでできたということが驚きでした。
――今回サプライズしたもなか店「永楽庵」の昌子さんは宝塚歌劇団の方々にとってどのような存在でしたか?
駅から劇場まではあそこの前を必ず通っていて、昌子さんのもなか屋さんを知らない人はいませんでした。学年が上がると忙しくなってしまうので、なかなかお会いすることは難しかったんです。でも楽屋にはいつも差し入れしてくださるので、私たちにとってお母さん的な存在でした。
――昌子さんは80歳ということでしたが、久しぶりに会ってみていかがでしたか?
本当に変わらずお元気だったので驚きました。昌子さんは宝塚歌劇を見てくださる方々や、買いにきてくだる人たちみんなに話しかけてくれるので、もう“宝塚歌劇の一員”みたいな気持ちです。VTRなのにテレビに向かってしゃべりかけたりしていている姿がすごくかわいらしかったです。
――番組中にお話されていた宝塚歌劇は本当に厳しい世界でしたか?
もちろん厳しいのは厳しかったですけど、その厳しいのも含めて私は「入りたい」と思っていたので、いやだとは思わなかったですね。当時は「これが宝塚だ」みたいな気持ちでした。
――そんな中でも、先輩の方とか、お母さん的な存在が大きかったわけですね。
みんな10代で親元を離れているので、さみしかったり、つらかったりとか、同期は一緒にいるけど10代同士でしたし、やっぱりお母さん的な存在は必要だったと思います。それがもなか屋さんのお母さんだったり、宝塚の町の支えてくださる皆さんでした。
――ことし宝塚が100周年を迎える記念の年になるのですが、そのことに対する思いなどもありましたか?
今回の収録を通して、100周年という歴史を感じることもできました。もなか屋さんも105年前からやられていますし、宝塚も榛名由梨さんがいらっしゃったころ、お客さんが入らなかった時代などを乗り越えてきたと聞いています。100年の歴史とともに一つの区切りとして今回の収録をさせていただいて、ありがたく思いました。
――「突撃 アッとホーム」の印象はいかがでしたか?
すごく面白いし、本当に心が温まる番組で、見ていてホッとできます。今回、お手紙を探すコーナー(「幸せレターを探せ!」)を見させていただいたんですけど、本当に泣きそうになってしまいました。
――番組では、よく一般の人たちがダンスを披露しているのですが、ダンスは思いを伝える手段として強いものでしょうか。
パフォーマンスとして素晴らしいですよね。歌もいいですけど、普段しないことをみんなで考えながらするということが、気持ちを伝えられるんだと思います。本当に相手に対して感謝の気持ちがないとできないですよね。
――最後に、今回、番組に出演した感想をお願いします。
今回、私たちも宝塚のすてきさとか、宝塚市の皆さんの力で宝塚歌劇が支えられている感謝とか、いろんなものを感じることができました。サプライズを仕掛けたんですけど、私の感謝の気持ちが大きかったです。これまでの長い歴史とともに、いろんな人のおかげで宝塚歌劇はここまで来られたんだと実感することができました。
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