「フィギュアスケート GPシリーズ」会見で村上佳菜子らが世界一へ意気込みを語る!

2014/10/06 22:33 配信

芸能一般

「フィギュアスケートGPシリーズ」の会見に出席した(右から)キャスターの松岡修造、選手の宮原知子、村上佳菜子、小塚崇彦、町田樹、無良崇人と特別解説の荒川静香、解説の織田信成

10月25日(土)から開幕する「フィギュアスケート グランプリシリーズ・ファイナル2014」の記者会見が、10月5日に東京グランドプリンスホテル新高輪で行われ、キャスターを務める松岡修造、特別解説の荒川静香、解説の織田信成と、出場する町田樹、小塚崇彦、無良崇人、村上佳菜子、宮原知子の各選手が登壇した。会見では各選手が、今大会に臨む意気込みをフリップで発表。松岡がその意味を掘り下げ、荒川と織田が元選手の目線で解説を加えた。

「フィギュアスケートグランプリシリーズ」は毎年開催される、オリンピックや世界選手権と並ぶフィギュアスケートの世界大会の一つ。アメリカ、カナダ、中国、ロシア、フランス、日本(開催順)の各国で開催される大会で争われ、シリーズを通しての合計ポイントの上位選手のみが、12月に今季はスペイン・バルセロナで行われる「グランプリファイナル」への出場権を得られる。最終戦の日本大会は「NHK杯」として開催されていることでもおなじみだ。直近の大会では、男子シングルでは高橋大輔、羽生結弦、女子シングルでは浅田真央の連覇と、男女ともに2年連続で日本人選手が制しており、今大会でも日本人選手の活躍が期待される。一方で、優勝した高橋、浅田の今季休養、さらに表彰台経験のある織田信成、鈴木明子の昨季での引退と、今季は男子では羽生と小塚、女子では村上佳菜子以外の表彰台実績ある日本人選手たちがその姿を見せない大会でもある。それだけに今回登壇した各選手、そしてジュニアから戦いの場を移した新星たちの活躍が期待される。

松岡に指名された、今期は「中国大会」と「NHK杯」に出場予定の村上佳菜子は、“SP+FP=Phantom of the Opera”と英語が書かれたフリップを披露。ショートプログラム(SP)とフリープログラム(FP)の両方で、“オペラ座の怪人”をテーマに演じる村上は、「ショートではヒロインのクリスティンを演じ、フリーでは怪人を演じます。二つ合わせて自分の思う“オペラ座の怪人”なんです」と説明した。これに対し、織田は「ショートとフリーで同じテーマを表現するのは、カザフスタンのデニス・テン選手が(映画「アーティスト」をテーマに)やったことがありますけど、なかなかないことです」と、非常に珍しい構成だと付け加えた。すると、村上は「劇団四季の舞台で『オペラ座の怪人』を見て、それまで興味がなかったのにハマってしまった。ずっとこれで滑りたいと言ってきたが、(山田満知子)コーチの許可が出なくて、今回ついにOKが出ました」とうれしそうに語った。

また、この日一番の注目を集めたのは、今期は開幕戦の「アメリカ大会」と「フランス大会」に出場予定の町田樹。「5月からプログラムを制作して、練習を積む中で浮かんだ大切な言葉です」と、フリップに書かれた“極北”の二文字を見せた。松岡がこの言葉に込めた意味を探ろうとするものの、町田は「ここで詳しく意味を述べることはしません」と宣言。代わりに初めて今シーズンのプログラムを発表した。町田のショートプログラムは“ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲”(ナイジェル・ヘス作曲)で、浅田真央が2007-2008年シーズンに使用していたもの。フリープログラムはベートーベンの“交響曲第9番「合唱」”で、今シーズン初の解禁となったボーカル入りの楽曲でもある。町田は、「ショートは“悲恋の極北”、フリーは“シンフォニック・スケーティングの極北”」と独特なテーマを掲げたが、荒川が「昨シーズンの“ティムシェル”(町田が昨シーズン使用した楽曲で「エデンの東」の原作に登場する言葉)のときも最初はどういう意味だろうと思っていました。でも、シーズンを通して“自分の道を切り開く”という意味を体現していったと思います。今回もシーズンを通して、その意味が伝わるはず」と言うと、会場も大会での演技を待ちきれないという雰囲気に変わった。

なお、注目の羽生結弦は村上同様「中国大会」と「NHK杯」に出場予定だ。