勉強嫌いな高校生・サブロー(小栗旬)が戦国時代にタイムスリップし、織田信長(小栗・2役)に成り代わって天下統一を目指すドラマ「信長協奏曲」(フジテレビ系)。“月9”初の時代劇には、主演の小栗のほか、柴咲コウや向井理、山田孝之などの豪華キャストが続々と発表され、放送前から多くの話題を集めている。10月13日(月)からいよいよスタートする同作では、信長の暮らす那古野(なごや)城のシーンがたびたび登場。放送に先駆け、細部までこだわって作られた城の全容について美術デザイン担当の清水剛氏を直撃した!
◆廊下の幅から軒下に至るまでこだわりがぎっしり!
戦国時代といえばお城! 信長が育った那古野城にはこんな狙いも。「出世して最終的には安土城を建てる信長の歴史を追いたいということで、最初から豪華な城ではなく、今回は木造の平城にしています。地べたからだんだん上がっていくような感じにしたいなと。また、廊下の幅を6尺(約180cm)と9尺(約270cm)の2種類にしているので、画に広がりが出ています。そして、『色が欲しい』という松山博昭監督からのオーダーで、城にはだいぶお花が飾ってあるんですよ。あとはわりと自由に考えさせてもらうことができたので、帰蝶の部屋の屋根の下には、希望の象徴としてツバメの巣を付けました」
◆サブローの部屋にはスニーカー!
サブローの部屋には現代からの荷物が入ったリュックやスニーカーも。「すっきりして見えますが、あれでも物を入れてもらった方。ふとんが少し薄いかなと気になってますが(笑)」
◆帰蝶(柴咲)の部屋には女性らしさを!
サブローの部屋から中庭を挟んで配置されている帰蝶の部屋。「帰蝶がよくたたずんでいる火灯窓(かとうまど)はあえて内側につけ、内側から撮影したときにすぐに帰蝶の部屋だと分かるようにしました。また、ふすまに花や蝶の絵を描いたりしました」
◆大広間の家紋にヒミツが!?
家臣たちが一堂に会する大広間。信長が座る高座の後ろには大きな家紋が。「家紋は実は発泡スチロールでできています。素材が柔らかくてつぶれちゃうので、『触ること厳禁!』と注意書きしてます(笑)」
◆中庭にはこだわりの砂
セットの中に実際に敷かれている砂にも下調べと苦労が。「西の方の地質を調べて運んできたんです」
■ストーリーも先取り!
○第1話(10月13日放送)…修学旅行で時代劇の世界が楽しめるテーマパークを訪れたサブローは、出口を探そうとよじ登った塀の上から落下。目を覚ましたサブローは、そこで織田信長を名乗る男と出会う。顔がそっくりという理由で、サブローは病弱な自分に代わって織田信長として生きてくれないかと頼まれる。テーマパークのアトラクションの一つだと信じるサブローは、信長役を引き受け、織田家の城へ。そこで戦が始まったことを聞いたサブローは、浮かれて戦場に赴くが、凄惨(せいさん)な戦の模様を目の当たりにする。さらに、兵士から命を狙われたことで、本当に戦国時代に来てしまったのだと悟る。その後サブローは、家臣の恒興(向井)から戦場で信長を襲ったのは、信長の弟・信行(柳楽優弥)が放った刺客だろうと聞かされる。
○第2話(10月20日放送)…サブローの元に、正室・帰蝶の父で世間から恐れられる武将・斎藤道三(西田敏行)から、“直接会いたい”という申し出が入る。サブローは拒絶するも、恒興らから「会見を断れば逆鱗に触れることは間違いない」と説得され、しぶしぶ道三を訪ねることに。一分の隙も与えてはならないと、慎重に着物を選ぶ家臣たちにサブローはしびれを切らし、自分で衣装を選び斎藤家へ向かう。
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