'15年1月11日(日)からNHK BSプレミアムで放送されるプレミアムドラマ「だから荒野」の取材会が都内のスタジオで行われ、出演の鈴木京香、杉本哲太、高橋一生、濱田龍臣、前田公輝、品川徹が登壇した。
同作は、桐野夏生が'13年に発表した同名小説を映像化したヒューマンドラマ。主婦・朋美(鈴木)は、46歳の誕生日の夜に身勝手な夫・浩光(杉本)と長男・健太(前田)、次男・優太(濱田)の家族に愛想を尽かし、車で高速道路に乗る。行くあてがないまま福岡に住む親友・知佐子(YOU)に誘われ、ひたすら西へ車を走らせる。道中で夫の浮気が発覚したり、主婦売春と間違われてトラック運転手に迫られ、揚げ句の果てに車を乗り逃げされるなど、次々に衝撃的な出来事に遭遇。途方に暮れた朋美を乗せてくれたのは、美貌を持つ青年・章吾(高橋)と老人・山岡(品川)の二人連れだった。そして、たどり着いた先は長崎。かつて原爆により荒野と化した町で、さまざまな人々と巡り合ううちに、朋美は自分の心の中にある“荒野”の存在に気付き、再生への道を模索し始める。
主演の鈴木は、朋美を演じることについて「最初のうちは家族を飛び出してまで求める場所はどこだろう、求めるものは何だろうと考えていました。撮影が進むにつれ、彼女の思いが伝わってきました」と手応えを語った。また、「長崎の悲しい歴史も出てきます。子供たちにも見てほしい」とアピールした。
一方、身勝手な夫・浩光を演じる杉本は「最低・最悪男を代表する夫です(笑)。家族の中で一番子供なんじゃないかというくらい自分のことしか考えていない、自己中な男です。そんな男でも、妻が出ていき、子供が出ていく中で成長する過程を見ていただけたら」と見どころを語った。
さらに、「今までの撮影で印象深かったシーンは?」という記者からの質問に対し、鈴木は「私が怒りをぶちまけて家族と決別する前の食事シーン」と答え、続けて「ドラマの核心を突いているシーンで、旅をしている最中でも何度も息子たちや夫の表情を思い出して演じました」と撮影秘話を明かした。
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