失敗しない女医VS“極妻”!? 「ドクターX」で岩下志麻が医療ドラマ初挑戦!

2014/10/16 05:00 配信

ドラマ

「ドクターX~外科医・大門未知子~」にゲスト出演することが分かった岩下志麻と、主演の米倉涼子(写真左から)(C)テレビ朝日

10月9日に放送された初回が平均視聴率21.3%(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、シーズン3も“失敗しない”スタートで幕を開けた「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)に、日本が誇る大女優・岩下志麻がゲスト出演することが分かった。意外にもこれが医療ドラマ初挑戦になる岩下は「長い女優人生を振り返っても、私は女医も看護師も演じた記憶がないんですよ。今回は大きな権威と威厳を持った“伝説の看護師”役。着物姿でありながら、未知子(米倉涼子)さんをステッキでたたくなど、普通で考えたら『えっ!?』と思うような振る舞いもする“非常に強い女性”でもあります。『これは徹底的にキャラクターを立たせなければならない』と思い、今回は私の方から“あるワンシーン”を除き、メガネを掛け続けることを提案させていただきました」と、心境を語った。

10月23日(木)放送の第3話で、ゲスト出演する岩下は“伝説の看護師”として医学界から一目置かれる日本看護師連合会の会長・三原雅恵を演じる。雅恵は東西を代表する大学病院の覇権争いがはびこる日本医学界の頂点「国立高度医療センター」で患者の命を救うことを第一に考え突き進むフリーランスの外科医・未知子にも引けを取らない“強い女性”。そんな女傑のキャラクターを際立たせるべく、岩下は自ら劇中でメガネを掛けることを提案するなど、積極的に役作りに取り組んだ。実は、岩下が劇中のほとんどのシーンでメガネ姿を披露するのも今回が初めて。岩下は「皆さんどんな感じに受け止めてくださるか楽しみです」と期待に胸を膨らませていた。

そしてこれまた意外なことに、主演の米倉と岩下はプライベートではメル友だという。仲良しの2人が今回は初めて“対立関係”を演じる。厳格な雅恵にとって、未知子の露出の高い服装や揺るぎない自信は目に余ると同時に、重度の子宮頸がんを患った愛すべき孫娘・奈々子(森田彩華)のオペに際して未知子が提案した術式「骨盤内臓全摘術」は非情極まりないものであり、あらゆる点において雅恵と未知子の感情は相いれない。顔を突き合わせるたびに火花を散らす“犬猿の仲”とも言うべき関係になっている。

この“プライベートとは真逆の関係”を演じるに当たり、岩下は「今回、撮影合間は仲良くできないわね」と事前に米倉にメール。「親密さが少しでも出たり、気の緩みが生じたりしてはいけない」という岩下の女優魂から生まれた策を米倉も快く受け入れ、現場ではスタンバイ中もあえて離れて座るなど、お互いに一定の距離を保ちながら、撮影に臨んだ。そんなプロ意識の高い心掛けが功を奏し、未知子と雅恵の対立シーンは周囲がひやりとするほど、迫力のあるものに。初対決となるシーンでは、雅恵が容赦なくステッキで未知子の露出した腕や足をたたけば、未知子もひるむことなく「痛いんですけど」と応戦。さらには「すぐに着替えなさい」とにらみを効かせる雅恵を、未知子が「いたしません」と突っぱねるなど、一歩も引かないやり取りを展開し、現場には張り詰めた空気が流れた。

撮影終了後、米倉は「岩下さんから最初に『仲良くない役だから、現場で撮影合間もベタベタしないわよ』とのご提案をいただいたのですが、そこから“真摯(しんし)に役と向き合う姿勢”も感じられ、私も未知子として遠慮なくぶつかっていくことができました」と笑顔を見せ、「さすが“極妻”!(※岩下の代表作『極道の妻たち』)と心の中で叫んじゃいました(笑)」と岩下の貫録と気迫を生で感じた様子。演者自らも心を震わせた、鬼気迫る“強い女性対決”は見逃せない。