'89年から90年にテレビ朝日系で放送された、渡哲也主演、舘ひろし、神田正輝ら石原軍団出演のドラマ「ゴリラ・警視庁捜査第8班」のDVD-BOX第2弾が12月17日(水)に発売されることが分かった。
本作は通常の警察力では対処困難な犯罪に立ち向かうため、“グリーンカード”と呼ばれる殺人許可証を持つ警視庁捜査第8班(通称ゴリラ)が悪人たちをなぎ倒していくポリスアクション。
放送当時には“平成版西部警察”とも言われ、DCブランドスーツを身にまとい愛用の銃器を手に渡や舘らが得意の爆破、カーアクション、銃撃戦に没頭する姿は、特捜車両・特捜ヘリなどメカニックのマニアックさと合わせて石原軍団ファンからの人気を獲得した。
'12年9月に発売された第1弾に続く第2弾DVD-BOXには特典として、各話あらすじや解説が楽しめる特製ブックレットが封入。ブックレットには神田正輝(風間役)のスペシャルインタビューも収録される。
■特典ブックレット 神田正輝インタビュー(抜粋)
――「ゴリラ」で演じた風間有悟の役作りについて
うちの会社(石原プロモーション)の作品は自分で作っていくしかないんですよ。なので、風間のアゴひげに関しても、自分はそれまでひげを生やした役を演じたことがなかったので、「ひげを生やしたい」と言って、そうなりました。でも、手入れが大変だったので「失敗したな」と(笑)。それで、後半はなくしました。
――風間は壁でマッチをこすってタバコの火をつけるシーンも印象的
あれは僕、得意なんですよ。その前に出た「俺たちは天使だ!」('79年、日本テレビ系)でもやっていましたし。それを風間でもやらせてもらいました。
――風間の愛車・三菱デボネアと愛銃・ベレッタについて
デボネアが風間の愛車になっていることは後から知ったぐらいで、撮影当時はそういう設定も認識もありませんでした。あの車は大きいでしょう? それに前輪駆動車なので、「だったらボクが運転します」ということで自然にそうなった感じです。舘のスタリオンも大変そうでしたよ。ガルウィングは格好いいけど、乗り降りがひと苦労ですしね(苦笑)。
ベレッタは僕の希望です。日本の刑事ドラマではオートマチックの銃を扱う機会が少なかったので、今回は「それでいきたい」と申し出ました。言った以上はやらないといけませんから、ロサンゼルスとハワイに練習に行って扱えるようになりました。ファンの皆さんの目に格好良く映っていれば幸いです。
――主演・倉本役の渡哲也について
渡さんは社長になって初めての制作作品ということもあり、約1年の放送を見事に全うされました。「西部警察」シリーズでもそうでしたが、渡さんはサングラスをしていますよね? あれは実は飛んで来る火薬から目を守るためにしているんです。だから僕もそれを見習ってサングラスをかけました。単なる伊達サングラスではないんですよ(笑)。
――他の共演者について
みんな若かったですね。谷川(竜。谷川竜太郎役)君は、アクションドラマはこれが初めてなので、なかなかできなくて。リハーサルでゲストの俳優さんに本当にパンチが入っちゃったこともありました。田中美奈子(田中美奈子役)ちゃんは冬のロケのときに、寒くて僕らのコートを借りてはそれにくるまってしゃがんでね。かわいかったですね(笑)。
――ファンへのメッセージ
こういった古いドラマを懐かしんで見ていただけることはうれしいですね。テレビ業界的にはこうやってフィルムできちんと撮るドラマを作ることはもう不可能でしょうから、そういう意味でもこの作品は貴重だと思います。それこそ北は北海道から九州までロケに行き、ヘリコプターや船を使ったり、大量の火薬で爆破をしたり…そもそも第1話は台湾とフィリピンの海外ロケですしね。そんな大がかりな撮影が僕らも楽しかったし、視聴者の皆さんもDVDを楽しんでいただければと思います。
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