乃木坂46・桜井玲香&衛藤美彩がSET「Mr.カミナリ」でお互いの演技をほめ合い!?

2014/10/24 22:46 配信

芸能一般

SET35周年記念公演の舞台「Mr.カミナリ」の公開舞台稽古に登場した(左から)三宅裕司、乃木坂46の桜井玲香と衛藤美彩、小倉久寛

三宅裕司や小倉久寛らが出演する劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)の舞台「Mr.カミナリ」の公開舞台稽古が10月24日に公演会場となる東京・池袋のサンシャイン劇場で行われ、稽古後に三宅、小倉に加え、ゲスト出演する乃木坂46の桜井玲香と衛藤美彩が報道陣の取材に答えた。乃木坂46の二人はWキャストで臼杵七音(うすき どれみ)を演じる。乃木坂46は'12~'14年の3年連続でミュージカル「16人のプリンシパル」を上演して二人も出演しているが、グループ外の本格的な舞台に出演するのはこれが初めてとなる。

同公演は、SETの創立35 周年記念・第52回本公演で、10月25日(土)~11月9日(日)に上演される。フェイスブック・ツイッターなどで誰とでもすぐにつながれる文化は、同時に「誰かとつながっていないと一人では何もできない」という文化を生んだ。そのことを重くみた国が、人とのつながり“和”の考えを徹底的に排除し、“個”を重視している50年後の2064年が舞台。そんな時代に、昭和のころによくいた“カミナリ親父”をモチーフにした人造人間“Mr.カミナリ”たちが、本当に大切な人とのつながりとは何なのかを伝えていくという物語。和の象徴である合唱が禁止されたこの時代に、和=ハーモニー、個=ソロととらえ、'60年代の音楽に乗せて表現している。そんな“和と個の調和”というテーマの中で、SETらしく笑いあり、ダンスあり、音楽ありのエンターテイメント性の高い舞台となっている。そんなステージに、三宅が審査するオーディションを受けて見事合格した乃木坂46の二人が、初めてとは思えない堂々とした演技と透明感のある歌声で華を添える。

公開舞台稽古では、主にMr.カミナリのKANDA(三宅)、ASAKUSA(小倉)と音楽教師の七音が絡む第6場が披露された。秘密の部屋でコーラスを歌い盛り上がっていたKANDAらMr.カミナリたちがおのおの仕事へ向かった後、残ったKANDAとASAKUSA、七音が話していると警報が鳴り、慌てて皆が戻ってくる。七音はWキャストを代表して桜井が演じた。

公開舞台稽古後に行われた囲み取材には3人に加え、衛藤も参加。35年前には生まれていなかった乃木坂46の二人。桜井は「皆さんすごくベテランの方ばかりなので手取り足取り全部教えていただく感じで、緊張もするんですけど、いろんなことを優しく教えてくださって、いい勉強になっています」、衛藤は「稽古はもちろんなんですけど、それ以外のときも皆さん『乃木坂46の番組見たよ』などといろいろ私たちのことを気に掛けて下さって、いつもリラックスした雰囲気で稽古に臨めています」とSETの感想を語った。そんな二人を、三宅は「SET事務所のマネジャーが『やっぱりかわいいね』って、劇団員の前で言っちゃいけないなとは思いますが(笑)、それぐらいぱぁっと明るくなる雰囲気がありまして、楽しく稽古ができました」と歓迎した。

“カミナリ親父”がテーマの今作だが、その言葉を知っているか聞かれた桜井は「(聞いたことは)あるんですけど、アニメや漫画、ドラマの世界のものという感じです。全然うちの父は怒らないので、(現実では)想像できないですね」と明かした。一方、衛藤は役柄について「七音は歌が大好きな女の子で、私自身歌が好きなのでこの役に親しみを持っていますし、カミナリ親父と関わっていくことで七音がどう変わっていくのかというところも見てほしいです」と話した。

そんな二人に三宅が「芝居だけじゃなくて、二人にはギャグをやってもらってます。(SETの特徴でもある)笑いを背負っていただいてますので、お客さんの前でやったときにどうなるか、これから結果が出ます」とプレッシャーをかける(?)と、二人が「あぁ~」と頭を抱え込む一幕も。

また、三宅に「クセのない素直な演技」と評価された二人がお互いの演技をどう思うか聞かれると、衛藤に「玲香、演技うまいもん!」と言われた桜井は、「いやいや」と謙遜しつつ「対照的ってすごく言われます。『結構受身な演技をするね』とスタッフの方に言われて、そうなんだと気付きました」と語った。すると、衛藤も「私は『アクティブだね』って言われます。同じ役でも全然違って見えると言ってもらえたので、そこはWキャストの意味があるんじゃないかと思います」と、両方を見ても違った面白さがあることをアピールした。そんな中、衛藤が「玲香、歌うまいなって思って」とさらに桜井をほめると、桜井も「いやいや、美彩は本番に強いんですよいつも。声も震えないからうらやましいと思って」と返し、衛藤が「止めてよそういうの、本当にやだ!」と、桜井いわく「これが乃木坂の雰囲気」というほめ合いが展開。だが、最後は三宅が「やっぱ、小倉の歌が一番うまいな」とこの戦いに終止符を打っていた。