10月23日、東京プリンスホテルで「東京ドラマアウォード2014」の授賞式が行われ、作品賞・連続ドラマ部門のグランプリに「半沢直樹」('13年、TBS系)が輝いた。また、作品賞・単発ドラマ部門は「時は立ちどまらない」('14年、テレビ朝日系)がグランプリを受賞した。
「時は立ちどまらない」で主演を務めた中井貴一は、東日本大震災を題材とした同作品での役作りを「題材を真摯(しんし)に受け止めながらも、いかにユーモアを持って演じるか」と振り返った。
また、「半沢直樹」からはバンカー・半沢直樹を演じた堺雅人が主演男優賞を、福澤克雄氏が演出賞を受賞。堺は「スタッフの皆さん、キャストの皆さんの熱意に当てられるような形で、夢中になって熱い夏を過ごすことができました。このメンバーでここに立てることが本当にうれしいです!」と笑顔で語った。
主演女優賞は「Woman」('13年、日本テレビ系)でシングルマザー・青柳小春を演じた満島ひかりが獲得。同作品中で親子として共演した鈴木梨央、高橋來と登壇した満島は「個人的にも思い入れがある作品です。連続ドラマで初めて主演をさせていただいたので緊張もしてたんですけど、本当にこの2人に支えられて、現場は明るくやっていけたと思っています」とコメントした。
その他の個人賞は、助演男優賞に「花子とアン」('14年、NHK総合)と「MOZU」('14年、TBS系・WOWOW)から吉田鋼太郎、助演女優賞は「失恋ショコラティエ」('14年、フジテレビ系)の石原さとみ、脚本賞に「続・最後から二番目の恋」('14年、フジテレビ系)の岡田惠和氏が選出された。
さらに、三匹のおっさん~正義の味方、見参!」('14年、テレビ東京系ほか)に出演した北大路欣也、泉谷しげる、志賀廣太郎は3人で特別賞を受賞。トロフィーを受け取った泉谷が「特別賞って何? 同情?」と言い、会場の笑いを誘う一幕も。
授賞式終了後には囲み取材も行われ、吉田が「花子とアン」で演じた嘉納伝助が視聴者の心をとらえた理由を聞かれると、「僕自身、蓮子さんを演じた仲間(由紀恵)さんを大好きになろうと思いながらやってまして。その真摯さと言いますか、真面目さと言いますか、一途(いちず)さと言いますか、それじゃないかなと思います」と分析した。
また、石原は受賞の喜びを「(「失恋ショコラティエ」は)すごく思い入れの深い作品なので、こういう形で時が経ってからご褒美がいただけてうれしいですね」と喜びをあらわにした。