'15年1月4日(日)からNHK総合ほかでスタートする大河ドラマ「花燃ゆ」に出演する伊勢谷友介が、東京・世田谷の松陰神社を訪れ、吉田松陰の墓参りを行った。松陰は安政6年(1859年)10月27日、いわゆる“安政の大獄”により江戸伝馬町で刑死し、松下村塾の門下生によって松陰神社に祀られている。今回、同作で吉田松陰を演じる伊勢谷が、命日に合わせてこの地を訪れた。
墓参り後、報道陣の取材に答えた伊勢谷は「以前も(吉田松陰の弟子の)高杉晋作をやらせていただいたときに寄らせていただきました。この松陰神社に来ると、自分に遠い存在である気がしません。明日が松陰先生の命日ということで、ごあいさつさせていただいたんですけど、今後ますますぼくがうまく撮影できるように、そして松陰先生の遺志がこの時代でも生きるように心して演じたいと思っている所存です」と、新たな意気込みをコメントした。
8月5日から山口・萩でクランクインし、長崎、茨城とロケを行い、現在東京のスタジオで撮影を行っているという伊勢谷は、吉田松陰について「本の中では松陰先生は少しずつ成長なさってたりします。人としての松陰先生をどういう風に表現していくのか、人に影響できる人になっていかなければならないので、人の心に触れられるそういう立場になれるか努力しています」と演じる上での苦労を語った。また、「人物として描くときに、哲学的なことがフィーチャーされる方なので、とてもせりふが多くて苦労しています」と明かした。
また、今後演じるシーンについて「ぼくが好きな松陰先生の言葉で、『諸君、狂いたまえ!』という言葉があるんです。今の時代、みんなが当たり前だと思っている私たちの小さい無責任が寄り集まって、社会の巨大な悪になっていて、戦わなくてはならないのは自分たちの“バカの壁”や“常識”だと思うんです。ぼくもそこを飛び越えていく人間になっていかなくてはならないと思っていますし、そのためには自分も覚悟していかなければならない部分はたくさんあります。そのとき、松陰先生の言葉がぼく自身の未来ではなくて、社会の未来や人類の未来を考えた上での自分の存在意義を作ってくれるような気がします。そういう風に、皆さんに自分自身が動き出すきっかけを与えられるお芝居になったらうれしいです」と熱くアピールした。
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