'15年1月24日(土)からスタートするWOWOW連続ドラマW「贖罪の奏鳴曲(ソナタ)」のキャスト・スタッフが発表された。主演は、'13年6月にWOWOWで放送された連続ドラマW「震える牛」での刑事役熱演が記憶に新しい三上博史。また、11月29日(土)公開の映画「寄生獣」の主演で話題の若手実力派俳優の染谷将太や、とよた真帆、中原丈雄、リリー・フランキーと豪華俳優陣が顔をそろえ、“贖罪”の意味を問う。また、監督は映画「EUREKA ユリイカ」('00年)、「東京公園」('11年)、「共喰い」('13年)などを手掛けた青山真治。三上とは映画「月の砂漠」('01年)以来のタッグを組む。
原作は'09年に「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した小説家・中山七里の法廷ミステリー。不敗の弁護士・御子柴礼司(三上博史)は、依頼人から巻き上げる報酬も法外で、悪評が絶えない。依頼をしてくる客層も悪く、周囲から敬遠されるばかりではなく、愛用の高級車に傷をつけられるなど嫌がらせを受ける日々だった。ある日御子柴は、被告人が圧倒的不利に立たされている保険金殺人事件の国選弁護士を買って出る。容疑は、町工場の経営者の妻・東條美津子(とよた真帆)が保険金欲しさに入院中の夫の人工呼吸器のスイッチを切って殺したというもの。無罪を主張する美津子は、自宅に半身不随で車いす生活の息子・幹也(染谷将太)を残している。そんな中、事件の真相に迫っていたフリーライターが水死体で見つかる。調べを進める担当刑事の渡瀬(リリー・フランキー)は、御子柴がある殺人事件の犯人だったという過去にたどりつく。
中山原作小説の連続ドラマ化は初となる。中山は「生来がひねくれ者で、小説を書く際には『映像化できるものならやってみろ』と思いながら筆を進めます。本作も、まず映像化は不可能だろうと悦に入っていました。したがってWOWOWさんから話を頂いたとき、一番驚いたのはおそらく私だったでしょう」とコメントを寄せた。
一方、負け知らずの弁護士・御子柴を演じる三上は、出演決定について「今回初めて青山さんがWOWOWの連続ドラマを監督されるということで、『何かが、起こる!!』と、すぐに手を挙げました。映画『月の砂漠』から13年。また、二人で『悪巧み』ができると、モチベーションが上がっています」と喜びをあらわにした。また、殺人事件を犯した過去を持つ弁護士という複雑な役柄にも「ちょっとひねた、鼻持ちならない弁護士ですが、人一倍弱さも持ち合わせている。切れ者の推理がずれていくところも、面白い」と真っ向勝負の姿勢を見せた。そして、本作の見どころについて「僕自身、ずっと、心待ちにしていた、リリーさんや、染谷さんとの初共演もお楽しみに」と視聴者にメッセージを送った。
さらに、青山監督は「カメラの前に立った瞬間、『これほど繊細な表情をなさるのか、主役を張るとはこういうことか』とあらためて驚かされ、感動させられている」と興奮気味に語った。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)