WOWOWプライムで11月15日(土)から放送される連続ドラマW「平成猿蟹合戦図」の完成披露試写会が11月5日に都内で行われ、主演の鈴木京香をはじめ高良健吾、行定勲監督、ドラマ主題歌「それでも世界は美しい」を歌う塩ノ谷早耶香が舞台あいさつに登場した。
同作は吉田修一原作の同名小説をドラマ化したもので、高良演じる東京・歌舞伎町のバーテンダー・浜本純平が、鈴木演じる敏腕マネジャー・園夕子と出会い、国政選挙に挑戦する爽快復讐エンターテインメントドラマ。映画で数々のヒット作を手掛け、同じ吉田修一原作の映画「パレード」('10年)でベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞した行定勲が連続テレビドラマ初監督作でもあり、劇中で高良が歌う挿入歌「ぼくらの居場所」は、人気ロックバンド・忘れらんねえよの柴田隆浩が楽曲提供している。
純平(高良)はひき逃げ事件を目撃。ニュースで身代わり出頭を知った純平は、弟分のホスト・朋生(浅香航大)と一攫千金を狙って真犯人の世界的チェロ奏者・湊圭司(萩原聖人)をゆすろうとたくらむ。しかし、湊の敏腕マネジャー・夕子(鈴木)と出会い、その機転と存在感に圧倒された純平はあっさり降参。一方、夕子もどこか憎めない愛されキャラの純平に興味を持つ。そんな中、夕子の宿敵・衆議院議員の徳田(石橋蓮司)が姿を現わす。まったく別の世界で生きてきた二人の意図せぬ出会いから、湊や朋生の妻でモノマネホステス・美月(福田彩乃)、純平が働くクラブのママ・美姫(高岡早紀)、その恋人で元ヤクザの高坂(千葉哲也)、湊の姪の美大生・友香(三根梓)ら周囲の人間たちを巻き込んだ国政出馬の大騒動が始まる。
鈴木は、初共演となる高良の印象について「お会いする前からすてきな青年のイメージがあり、共演してもそれは変わることはなかった。見ていて、自分を律したくなるようなすがすがしさを持っている。万が一立候補するときは、応援します!」と太鼓判を押した。しかし、行定監督からは「とてもナイーブ。撮影中、気付いたらいなくなっていたり、すみっこにいたりしたこともあった」と裏話を明かされ、高良がタジタジになる場面も。
一方、高良は鈴木に対し、「年上の方に失礼かもしれないけれど『かわいい』。場数を踏んだ人が現場で楽しそうにしていて新鮮だったし、僕も楽しかった。甘えさせてもらいました。出馬する際は、秘書にぜひ」と“出馬要請”にまんざらでもない様子だった。
鈴木が「人との出会いや関わりを信じたくなるドラマです!」と胸を張る本作。会見の最後には、塩ノ谷が主題歌「それでも世界は美しい」をしっとりと歌い上げ、肌寒い夜を暖かい空気で会場を包み込んだ。
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