'15年1月18日(日)夜10:00からWOWOWプライムで連続ドラマW「翳りゆく夏」がスタートすることが決定した。原作は赤井三尋の江戸川乱歩賞受賞作品。20年前の新生児誘拐事件を追う元新聞記者が、封印された真実に迫っていくノンストップサスペンスだ。キャスト・スタッフ陣も発表され、主演の梶秀和役に渡部篤郎が抜てきされた。
渡部は本作主演決定に「WOWOWの作品に出演できることは、毎回うれしく、そして映画ファンにも見てもらえるので、さらに高尚な作品にしなければと、気持ちを引き締めて挑んでいます」と喜びと決意を語った。また視聴者に向けて「サスペンスの要素がたくさんあるが、人間の心のひだや哀しみ、欲望などが随所に描かれている」と見どころを明かした。
監督は映画「SP 野望篇」('10年)、「SP 革命篇」('11年)の波多野貴文が務める。波多野は「演出するにあたり、与えられた環境の中でも強く生きる子供の姿、守るべきものがあるからこそ弱くなってしまう大人の姿を対照的にしっかり描いていきたい」と意気込む。渡部とは助監督として携わった16年前以来の現場で、「今回は監督という立場でご一緒できることをとてもうれしく思います」とコメントした。
共演に、主人公を支え続ける人事部長役で時任三郎。その息子で誘拐犯の娘と同じ大学に通う青年を菅田将暉が演じる。ほか、岩松了、滝藤賢一、佐藤B作、嶋田久作らが脇を固める。
重厚感あるメンバーがそろったことを受けて、原作者・赤井氏は「『翳りゆく夏』は、江戸川乱歩賞を受賞した、わたしのデビュー作です。だから、作品に対する思い入れも強い。小説と映像化作品は、まったく別の作品になることが多いようですが、準備稿を拝見させていただいて、ひそかな喜びを感じました、原作に忠実に構成されていたので。執筆時には、かなり苦吟した身代金引き渡しのシーンなどが、映像でどのように表現されるのか、今から楽しみです」と期待を寄せた。
【ストーリー】ある大病院で新生児誘拐事件が発生。犯人は両親ではなく、病院の院長に身代金を要求する。ところが、大金を手にした後、犯人は警察の追跡中に事故死。新生児が見つかることはなかった。20年後、この誘拐事件の犯人の娘が大手新聞社・東西新聞への内定を決め、週刊誌にスクープ記事を掲載されてしまう。東西新聞の人事部長・武藤(時任三郎)は、何としても彼女を守り、入社させるために躍起になる。また、ある事件をきっかけに窓際社員となっていた元敏腕記者の梶秀和(渡部篤郎)は社長からこの新生児誘拐事件の再調査を言い渡される。梶が当時事件に関わった人々を訪ね、取材を重ねていくと、思わぬ疑惑が浮かび上がってくる。
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